マンションの大規模修繕、足場だけで1億円かかるケースも!夫を亡くしたシングル女性が直面する「老後の家」問題
◆今が一番幸せと思っている 「好きなこと」は、友人を呼んで手料理を振る舞うことや、音楽です。友人は、年上も年下もたくさんいます。先日も、夫の学友を招いて食事会を開きました。男友達の一人が、大好物というナスの煮浸しを食べて、「これまでの人生で一番おいしいナスです」と言いました。「ご飯を作って、友人が食べに来てくれて、おいしいって言われる。それが一番嬉しい。だって、おいしいって、I love youよ」 音楽は、月に9日は音楽関係の活動をしています。ピアノと声楽を2日ずつ習い、合唱団2つで2日ずつで歌い、月1日はフルートとバイオリンと3人でアンサンブルを練習。いつでもピアノの練習ができるように、数年前に自宅に防音室も設置しました。 仕事がないと稼ぎもありませんが、でもお金はきっと何とかなる、と4年前に思いました。「収入がないからって不幸になるわけじゃない、と思ったの。自宅マンションがあって、両親からもらったお金が多少なりともあって……。贅沢しなければ、80歳くらいまで生きていける。そもそも贅沢ってなに?」 「80歳くらいまではなんとかなる」と目論んでいる老後資金は、親の遺産の残りです。まとまったこのお金で、不動産を買って運用する、という資産運用法を考えたこともあります。でも不動産の管理は大変そうだと、運用はせず、貯蓄のまま少しずつ切り崩していくことにしました。個人年金も自分では掛けていません。でも、65歳の時、亡くなった母が掛けておいてくれた個人年金を受け取りました。なんと500万円! 「だから、お金は何とかなるのよ」と、嘉子さんは笑います。 「幸せになれない人は何をしても幸せになれない。お金もそれと同じ。お金がないと言う人は、どれだけあってもお金がないって言う。みんな、お金がない、お金がないって、お金のことを思い煩うから、ストレスになるのよ」 嘉子さんはお金よりも、「睡眠と、いいものを食べてるか、好きなことをやってるか、のほうが大事」と言います。コロナ後に、個人で続けてきた語学教室を再開しましたが、あまり儲けにはなりません。でも良いのだそう。目的は収入ではなく、親しい人たちと楽しく会う機会だからです。「今が一番幸せと思っている。人生は楽しんだほうがいい」
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