白内障になって、「行ってはいけない」眼科医の特徴…「良い医者」を見分けないと”悲惨な目”に合う納得の理由
「良い医者」を見分けなけばならない
「医者は全知全能の神様である」 ちょっと前までは、そう考える人が大勢いた。最近では、とんでもない医療事故や医療犯罪などが続き、医者は「神様」の地位から転落してしまった。 【写真】医者が明かす「痛い死に方ランキング」ワースト50 いまや医療機関のお客さまである「患者」が、医者にさまざまな質問をする権利が認められた。 医者の行った十分な説明に、患者は納得して同意した上で治療を受ける。当然、治療を拒否する権利もある。これを「インフォームドコンセント(説明と同意)」という。 医者や病院は千差万別だから、患者はしっかりと選ばなければならない。高額となる費用も調べれば、ちゃんと抑えられる。患者は「良い医者」をじっくりと探して、選ぶことができる。 そうすれば、患者は後悔することのない手術、治療を受けられる。 特に、筆者の体験した「白内障手術」に死亡リスクはなく、治療が遅れたからと言って、すぐに失明につながることはない。 事前に調べた上で、ちゃんと理解しておくべきことが多い。 医者たちのうそを見抜くことも可能である。筆者の体験を通して、そのノウハウを紹介していく。
医者が神様の時代は終わった
筆者は、ことし70歳を迎えた。強度近視(両眼とも0・02)で、ふだんは眼鏡を使い、スポーツやサウナ、夜間の運転などでコンタクトレンズを併用している。 ことしに入ってから、目の調子に問題があることを意識した。パソコン画面に向かっていても、かすみが掛かって、見えにくいことがあった。 ただ極端に見えにくくなることはなく、ふだんの生活に大きな支障は出ていなかった。これは白内障の症状で、ごく初期の段階である。 目の調子に問題があると自覚して、ことし3月に一度、静岡市のきゅう眼科医院を受診した。 いろいろな検査をした上で白内障の初期段階と診断され、担当医は眼内レンズを移植する白内障手術を奨めた。 これまでの取材を通して白内障手術について、筆者は多くのことを理解しているつもりだった。 いちばんは視覚矯正である、つまり、手術をすれば視力回復につながる。両眼とも0・02の強度近視から解放されるのだ。 だから、すぐに白内障手術を受けることを決めた。 2週間後、本番の手術に備えて、再検査を受けた。ただそれから、半年以上も、手術を延ばした。実際に白内障手術を受けることを前提に調べてみると、全く知らないことがいろいろわかったからである。 白内障について、「名医」と称する眼科医による多数の著作や眼科医院のHPなどでさまざまな情報が発信されている。 ただそれをすべて鵜呑みにしてはいけない。「医者が全知全能の神様だった」時代はとうの昔に終わっているのだ。
