柴咲コウに聞く「怒り」との向き合い方。「人が一線を越える、超えないは、本当に紙一重」
年齢による変化をネガティブにとらえるのではなく
気候変動や持続可能な暮らしへの意識を高く持ち、積極的に行動・発信している柴咲さん。2016年には、オーガニックコットン等を使ったサステナブルな商品を扱うアパレルブランド「レトロワグラース株式会社」を設立。また22年には、短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season2』の一編『巫.KANNAGI』で、初の監督を務めている。俳優、歌手、作り手として多くの「やってみたい」に挑んでいる柴咲さんが見据える「これから」とは? 「年齢的なものもありますが、やっぱり20代と同じように働くのは無理だなと思うようになりました。ずっとは撮影し続けられない。ビジュアルだって変わっていきますしね。 でも、それらの変化をネガティブにとらえるのではなく、最近では『今までとは違う、どんな見せ方をしようか? 』と考えたり、素敵な作品やそれを切り取ってくれるチームとの出会い方を探求したりしています。とはいえ役者の仕事というのはオファーがあってのものなので、ご縁の部分が大きいんですけどね。 他のことに関しては、根本に『知りたい』という欲求があり、単純に『まだやっていないことをやってみたい』という思いが強いです。映像においても役者としてだけではなく、違った角度からのものづくりもしていきたいと考えています」
ナチュラルな自分を取り戻す北海道での暮らし
プライベートではご両親ゆかりの地である北海道に家を建て、YouTubeでもピザを焼いたり、薪で暖炉に火をくべたり、夏のキャンプにいったりと「森の生活」の様子を公開している。「北海道での生活は本当に楽しいです」と笑顔を見せた。畑仕事に精を出し、森の木々に囲まれた一軒家で過ごすひとときは、オンとオフを切り替える大切な時間だそう。 「北海道での生活は本当にストレスフリー。すごくナチュラルな自分の姿だなと思います。私は使命感を持って仕事に打ち込むことにやりがいを感じていますが、そればかりでは健康を損ねてしまいます。 やりがいも大切、心身を休める時間も大切。何事もバランスだなとしみじみ思います」 ---------- 柴咲コウ NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17)で主演を務め、近年では映画『沈黙のパレード』『月の満ち欠け』『Dr.コトー診療所』(22)、『君たちはどう生きるか』(声の出演)、『ミステリと言う勿れ』(23)など話題作やヒット作に出演。音楽活動では昨年12月に全国ツアーを開催するなど、俳優、アーティストとして幅広く活躍。 ---------- ---------- 『蛇の道』 何者かによって娘を殺された男、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)。偶然出会った心療内科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。 アルベールの娘は、誰に、なぜ殺されたのか。事件の思いがけない首謀者とは。国境を越えた<徹底的復讐>の先に待ちうける真実とは──6月14日(金)全国劇場公開。 公式サイト https://movies.kadokawa.co.jp/hebinomichi/ ---------- メイク:川添カユミ Kayumi Kawazoe スタイリスト:柴田 圭(tsujimanagement) アイテム ・シャツ 231,000円 ・スカート 442,200円 2点ともBottega Veneta(Bottega Veneta Japan) ・ネックレス 528,000円 ・ピアス 1,001,000円 ・バングル 539,000円 ・リング(右手) 220,000円 ・リング(左手) 385,000円 5点ともMESSIKA(メシカジャパン) ・サンダル 214,500円/Gianvito Rossi(Gianvito Rossi Japan) ※全て税込価格です ーーーーーーーーーー 【問い合わせ先】 ・Bottega Veneta Japan tel:0210-60-1966 ・メシカジャパン tel:03-5946-8299 ・Gianvito Rossi Japan tel:03-3403-5564
上田 恵子(ライター)