「もっとカオル君にコンタクトをしておかなきゃ…」三笘薫に得点を許した菅原由勢が猛省。日本代表戦士とのマッチアップで感じたプレミアの“レベルと怖さ”「カオル君には尊敬の念がある」【現地発】
菅原が語るオランダとイングランドの違い
それでは今後の菅原は、プレミアリーグという世界最高峰の場でどのように進化していくべきなのか。悩みながらも必死に前進をしようとする彼の理想形は、守備力をアップすると同時に、自身の最大の武器である攻撃でミスを相殺するスタイルだと考える。 「途中から入ってアシストした試合もあるし、ああいうところでゴール前で右サイドから脅威になっていくっていうのは、やっぱり自分の強みでもある。監督もそれは十分に分かってくれてるんで。だからこそ、ある程度攻撃は自由にやらせてもらってる分、やっぱり数字を残さないと。監督も考えるものは増えるだろうし」 「僕自身、クロスを上げた後のことは、正直、ほかの選手任せの部分はあるとはいえど、だったらもっといいクロスの質だったりとか、自分自身ボックスに入っていてシュートを打ち切ってゴールを決めるという、そういうところのね、もっと質のところはこだわれると思うし、もっともっと怖い選手になるには、もっともっとボックスの近くでプレーしなきゃいけないと思うので。僕自身まだまだ課題はたくさんあるなと思いますね」 念願叶って参戦できたトップリーグ。エールディビジと比較しても「毎試合、強度の高い相手、素晴らしい相手、トップの相手と対戦しなきゃいけない っていうところが、まず全て違うところかな」と感じている。 「オランダの時はリーグ戦っていうよりも、カップ戦にどちらかというとチームとしても重きを置いて試合はしてましたけど、やっぱりリーグ戦にこそ120パーセント以上の力を注がなければ、やっぱ勝てない相手しかいない」 「僕自身、マッチアップする相手も世界のトップ中のトップの選手で、誰がいつビッククラブに行ってもおかしくないような選手たちと毎試合僕はマッチアップしなきゃいけない。本当に神経を研ぎ澄まさなければいけないし、90分間においての集中力っていうところは本当に切らしちゃいけない戦いが続いてる。そういった中で、今日もそうですけど、まだまだ隙のある部分が僕自身にはある。そういったところをもっともっと突き詰めていかなきゃいけないし、逆にそういった弱みをもっと強みにするためにこういう舞台にチャレンジしてるわけなんで」 「もちろん、こういう舞台で経験できることがほんとに何よりも幸せなことだというのは僕自身感じながらプレーできてるので、あとはしっかり結果と内容を伴うように、個人的なパフォーマンスもそうですけど、やっていきたいなと思います」 チームが低迷するなかでは悠長なことは言っていられないが、それは承知の上だ。しかしチームが推し出すアタッキングフットボールは「相当組織化されてきている」と成長を実感している。それは敗れたものの健闘した首位リバプール戦、さらに惜しいところで逆転勝ちを逃したこの日のブライトン戦でも証明してみせた。 「チームとしては非常に収穫の多い試合が毎試合続いてるので、あとは結果につなげれば一番いいと思います」 まだシーズン3分の1を終えたばかり。果たして、菅原はチームとともに成長を続けて、残留に導くことができるのか。今後のパフォーマンスに注目が集まる。 取材・文●松澤浩三
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