23坪の土地に3階の住宅を建てます。建築費用だけで「3000万円」の見積もりだったのですが、これって相場より高いでしょうか?
23坪の土地に3階建ての住宅を建てたいと考えている方にとって、建築費用が3000万円という見積もりが相場と比較してどの位置にあるのかは大変気になるポイントです。 本記事では、3階建て住宅を建てる際の注意点や、3階建て住宅のメリット・デメリットを紹介します。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
3階建ての住宅は2階建てよりも割高になる
23坪の土地に3階建ての住宅を建てる場合に、気になるのが費用の相場です。3階建て住宅の坪単価は条件によって変動がありますが、およそ45万~107万円とされています。そのため、23坪の場合の建築費用は1035万~2461万円ほどと考えられるでしょう。見積もりが3000万円だった場合、相場よりも高い可能性があります。 ただし、一般的に、同じ延床面積を確保する場合には2階建て住宅よりも3階建て住宅の方が高くなります。費用が高くなる理由の一つに構造計算の必要性が挙げられます。 構造計算とは、建物の安全性や機能性、経済性を考慮し、構造が適切かどうかを算定する作業です。構造計算には、許容応力度等計算、保有水平耐力計算、限界耐力計算などの方法が含まれており、これらの計算結果をもとに構造計算書を提出しなければなりません。 一般的な木造2階建て住宅では、構造計算が免除される場合が多い傾向です。一方、鉄筋コンクリート造の2階建てや木造3階建ての場合、構造計算書の提出が法律で義務付けられています。そのため、3階建ての住宅を建築する際には構造計算にかかるコストを考慮する必要があるでしょう。 また、3階建て住宅は2階建てよりも重くなるため、土地によっては地盤改良を行い、強度を高めておかなければならないケースもあります。さらに、3階建て住宅では耐火・防火関連の規制が増えるため、2階建てでは不要な仕様や設備に対するコストも発生します。 そのため、建築費用の総額は、2階建てや平屋の場合と比べると割高になるかもしれません。3階建て住宅を建てる際は、住宅の設計や土地の特性に応じた適切な見積もりを確認することが大切です。