23坪の土地に3階の住宅を建てます。建築費用だけで「3000万円」の見積もりだったのですが、これって相場より高いでしょうか?
3階建て住宅のメリット
3階建て住宅のメリットは、広い土地を購入するのが難しい市街地において、十分な部屋数と床面積を確保できる点です。家族構成が多様化する現代では個室をバランスよく配置する必要があるため、家族一人ひとりのプライバシーが保たれやすくなるのも魅力の一つです。また、3フロアの組み合わせを工夫すれば、間取りのバリエーションが豊富に広がります。 例えば、1階にはガレージと書斎を配置し、2階にはリビングや家族の共用スペースを作り、3階にプライベートな寝室を設ければ、フロアごとの用途を明確に分けられるでしょう。3階建て住宅は限られた土地で最大限の利用価値を引き出せる設計といえます。
3階建て住宅のデメリット
3階建て住宅のデメリットとして、階段の上り下りが増えることが挙げられます。平屋や2階建てに比べると、3階建て住宅は階段を使う頻度が増えますが、生活スペースや水回りの設備を1つまたは2つの階にまとめれば移動負担はそれほど大きくなりません。 また、老後生活や子どもが独立した後には、生活スペースを1階で完結させれば移動の負担は少なくなります。もし将来的に2~3階も利用したいのであれば、ホームエレベーターを設置できるレイアウトを検討することも一つの手です。 なお、高さのある3階建て住宅は、法規制を考慮しなければなりません。高さ制限や斜線規制、日影規制などの規制が多い土地では、間取りや床面積に制限がかかるため、理想通りの住宅を建てるのが難しくなる場合があります。
3階建て住居の建築は割高になりやすいため注意
23坪の土地に住居を建てる際の建築費用は、およそ1035万~2461万円と考えられます。そのため、見積もりが3000万円だった場合、相場よりも高い可能性があるでしょう。 しかし、3階建て住宅は、構造計算の必要性や地盤改良、耐火・防火関連の規制など、さまざまな要因によってコストがかかります。そのため、2階建てや平屋に比べると、建築費が割高になる可能性があることを考慮する必要があるでしょう。一方、3階建て住宅には、土地を有効活用したり、プライバシーを確保できたりするなどのメリットもあります。 3階建て住宅を建てる前に、予算や将来の生活スタイルを考慮することが大切です。 出典 e-Gov法令検索 建築基準法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部