【働き手不足は止まらない】日本社会の人材不足を多角的に分析 原因と解消策を示す記事8選
少子高齢化が進み、日本の生産年齢人口(15歳~64歳・労働の中核)が減少しています。 【画像】【働き手不足は止まらない】日本社会の人材不足を多角的に分析 原因と解消策を示す記事8選 総務省が2022年に発表したデータによると、2050年には生産年齢人口が2021年より29.2%減少する見込みで、労働力不足だけでなく、さまざまな社会的・経済的課題の深刻化が懸念されています。この国家的な問題の経緯や原因はどこにあるのか、そして人材不足解消に向け、日本の各種産業ではどのような取り組みを行っているのでしょうか。 国内産業の問題を提起する人気記事の中から、<労働人材不足>をテーマにした8本を編集部が厳選してお届けします。 <目次> 1:<人手不足はいつから始まった?>職業別ギャップや最終学歴データから人手不足の原因を探る(2023年7月6日) 2:<科学技術立国・日本の面影はどこに>ノーベル賞受賞者数は多いのに博士号取得者減少が止まらない理由(2023年3月4日) 3:【世界が注目する無人運航船】海事産業の人手不足に挑む省力化と技術革新プロジェクトとは(2023年11月24日) 4:<増員だけで“いい介護”は生まれない>介護・看護に正のスパイラルをつくる『介護リテラシー』とは(2022年3月16日) 5:<報酬引き上げでも働き方改革でもない>医師不足解消のための根本的な解決策とは(2024年1月9日) 6:【最強ホワイトハッカー集団の正体】トップレベルの人材を育成する高専が日本企業のセキュリティーを守る(2021年11月6日) 7:<世界が欲しがる『KOSEN』>科学技術立国復活のために再考すべき高専人材の価値(2022年11月18日) 8:【脱・人口減決定論】人手不足は少子高齢化のせいではない 真犯人はいったい誰なのか?(2024年2月28日)
1:<人手不足はいつから始まった?>職業別ギャップや最終学歴データから人手不足の原因を探る(2023年7月6日)
人手不足が深刻だ。コロナ禍では医療従事者や介護職員ら「エッセンシャルワーカー」が取り沙汰され、最近では需要が高まる観光事業者や飲食店などのサービス業で見受けられている。しかし、人手不足は昨日今日の話ではない。その経緯を紐解くとともに、原因を探っていきたい。 求職者1人当たりの求人倍率を有効求人倍率といい、1を超えると求人数が求職者数を上回り、この数値が大きいほど人手不足が深刻なことを示す。図1をみるとわかるように、人手不足が目立ってきたのは2010年代の半ばころからである。 有効求人倍率は元々景気動向指数の一致系列で、求人と求職が均衡する1.0を軸に、景気後退期に下降し、回復期には上昇する形で変動してきた。こうした循環運動とは別の、例えれば地殻変動のような動きがあったのが2010年代だ。この頃に何が起きていたのか――。 人手不足はなぜ起きるか 本質は学歴と適性のミスマッチ