ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(全文5)リスク感度が鈍かった
取引履歴を送った方が早いのではないか
Security NEXT:単純に、いわゆる取引の履歴を送っていただければ、わざわざ窓口まで足を運ばなくても確認できますし、それが早いのかなとも思ったんですけれども。 事務局:お答えいたしますが、取引の履歴のところにつきましては、個人さま、かなり非常に個人情報というところがございまして、ご家族でもなかなか、各個人の方に見ていただくようにしてございますので、そこを送るというところになりますとまた違う問題も、個人情報の関係の問題も出て来ますので、そうした方法は採らなかったということでございます。 Security NEXT:一時的に、30行って結構、すごく短い。30件を超えてしまうと合算されてしまったら確認できない部分もあるかと思うんですけども、一時的に合算をやって全て記帳するとか、そういったことはやられないんですか。 事務局:現状といたしましてはそういったことは考えてございません。 Security NEXT:分かりました。mijicaに関してなんですけれども、こちらで、そう見ると不正に利用されたという形で書いてあるんですけども、実際に送金されたもののほぼ全てが利用されてしまったんでしょうか。例えばどういったものに利用されたのか。mijicaの特徴として、ATMから現金を引き出すようなこともできるかと思うんですが、そういったような被害もあったんでしょうか。 田中:被害状況の細かいところになりますし、事務局のほうからお答えさせていただきたいと思います。 事務局:お答え申し上げます。今ご指摘のあったように、ATMで出金する仕組みということでは、そういうことでございます。実際にケースとしてどういう形でということに関しましては警察のほうとも相談させていただいている、そしてその捜査に関わるところもございますので、この場ではちょっとご了承いただければと思います。
どうやって口座がつくられたのか目星はついている?
Security NEXT:mijicaの口座に関して、出金に使われたカードがどういうふうにつくられたのかっていうのは、結構、口座を、今回のSBI証券の話もありますけれども、どうやって口座がつくられたのかというのは非常に重要な問題であって、まだ調査中という話もあったんですけれども、すでに8月にも行われていますし、全ての全容が分かっていなくても、それが例えば一部の利用者から奪われたものであるのか、新たに今回のSBI証券のように、なんらかの本人確認書類を用いられて口座がつくられていたのか、ある程度の目星は付いているのではないかなと思うのですけれども、その辺りはいかがなんでしょうか。 田中:お答え申し上げます。今ご指摘がありましたように、いわゆる犯人側の口座がどのようにつくられたかっていうのは非常に大事なポイントだと思いますので、私自身もこのmijicaの案件があれしましたときに、すぐそれを調べるようにというふうに指示をしてございます。ただ、残念ながらまだ調査途上であることは、率直に言って途上でありまして、それはちょっと、起きたときから比べると遅いじゃないかということについてはおっしゃるとおりだと思いますけども、ということと、警察のほうの関係もありご了承いただければと思います。当然、われわれもそれは非常に大事なことで、警察のほうにもそういう情報を提供しなければいかんというふうに思っております。 Security NEXT:ご確認ですけども、mijicaのカードをつくるにはゆうちょ銀行の口座をまずつくらなければならなくて、そのあとにカードの申し込みをするという理解でいいですか。 田中:それはおっしゃるとおりです。 Security NEXT:分かりました、ありがとうございます。 司会:それでは質問のある方は挙手をお願いします。それでは一番窓側の机の前から3列目の方。