流麗なメルセデス・ベンツ「CLA シューティングブレーク」は実用性も死角なし! 粋を知る人に乗ってほしいクルマでした【AMWリレーインプレ】
コンパクトなのに「心のゆとり」をもたらしてくれるクルマ
AMW編集部員がリレー形式で1台のクルマを試乗する「AMWリレーインプレ」。今回のお題はメルセデス・ベンツ「CLA シューティングブレーク」です。4ドアクーペの「CLA」から派生したシューティングブレークとは、単なる「ステーションワゴン」とどう違うのか? 古風なVW「カルマンギア」を愛用している、クーペ主義者のAMW竹内が乗って試してみました。 【画像】ラゲッジルームも使い勝手よし! メルセデス・ベンツ「CLA 200 d シューティングブレーク」を見る(41枚)
「シューティングブレーク」と「ステーションワゴン」の違いって?
SUV全盛の時代ではあるが、欧州車、とくにドイツメーカーでは今なお多くのステーションワゴンをラインナップしている。長距離を高速で移動するシーンが多いという条件ならば、荷物をそれなりに多く積み込めるクルマとして、ステーションワゴンの方が重心が低くて運動性能も高く、軽さの面でも空気抵抗の面でも経済的であることは、今さら説明するまでもないだろう。 メルセデス・ベンツが現在日本で販売しているステーションワゴンは5種類。「Eクラス ステーションワゴン/オールテレイン」、「Cクラス ステーションワゴン/オールテレイン」、そしてその中ではエントリーモデルに位置づけられる、「CLA シューティングブレーク」である。 なぜCLAだけ名前がシューティングブレークなのか? じつはメルセデスではそれに先立って、2012年~2018年に先代(2代目)「CLS」にシューティングブレークが設定されていた(現行型では消滅)。その後で2013年に初代CLAがデビューして、2015年にCLA シューティングブレークが追加され、こちらは2019年に2代目へとフルモデルチェンジしても継続しているという流れだ。 CLAとCLSはともに「4ドアクーペ」。もともとシューティングブレークといえばクーペボディの後半部をワゴン形状に架装したもの、との前提があったうえで、「セダン:ステーションワゴン」という関係を、「クーペ:シューティングブレーク」に置き換えて再解釈したわけだ。 フォルクスワーゲンの4ドアクーペ「アルテオン」にもシューティングブレークがかつてラインナップされていたり、クーペライクなスタイリングが売りであるジャガーの4ドアセダン「XF」のワゴンボディが「スポーツブレイク」を名乗っているのも、同様の理由だ。
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