はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見(全文4完)結果をゼロにしない
リハを含めて工夫したところは?
東京新聞:あとは初号機のときはロボが着地しないっていう、小惑星に着地しないことがあって、そういう経験もあるし、今回のリハーサルしてそういうことがないようにしようと思ってると思うんですけど、そのリハーサル、ターゲットマーカーのリハーサルとか含めてより工夫したところってあるんでしょうか。 吉田:これは探査機の運用との連係プレイというところと考えておりますけど、一応、私どものほうとしては、ローバ2の切り離したときの分離速度がだいたい13センチから17センチ毎秒というデータがございますので、その速度条件でリュウグウの重力場を脱出しないような軌道と、あるいは脱出しないような高度で分離をするということ、あるいは分離方向も含めてですけども、検討した中で可能性が見えてきましたので、その条件で今回、ターゲットマーカーを使ってリハーサルをしていただいて、ターゲットマーカーのリハーサルの状況も良好な結果が得られておりますので、ローバ2も同じように、どこか遠くへ飛んでってしまうということではなく、かといって真下にすぐ落ちるということではなくて、周回する軌道に乗せることは十分できるだろうというふうに考えているところであります。 司会:そろそろお時間ですので短い質問を1つか2つお願いしたいと思います。では一番後ろの黒いジャケットの方。
離脱に向けた現在の準備状況は?
ニッポン放送:ニッポン放送の畑中と申しますが短い質問で。先ほど離脱する準備を始めているというふうに伺いました。現時点で、ちょっと気の早い話なんですが、現時点で具体的にどういう準備をされているか教えてください。 久保田:軌道はほぼ確定しておりますので、それに合わせていくということで、1つ、イオンエンジンの点火手順の確認、それからほかの機器のチェックということで、基本的にイオンエンジンの点火っていうのは1つの大きなイベントになりますので、それに向けた手順の確認等を行なっているっていうのが一番大きな準備になります。 司会:では最後の質問、じゃあ一番前の方。