はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見(全文4完)結果をゼロにしない
リュウグウから最大でどのぐらい離れたのか
東京新聞:東京新聞の【マスイ 00:48:20】といいます。まず久保田先生にお伺いしたいんですけれども、セーフホールド、この前なったときに、リュウグウから最大どのぐらい離れてたんでしょうか。そのときどう思ったというか、インパクターを落としたときに最大100キロぐらい離れたって聞いてるんですけれども、それより遠かったのかどうかっていうのをまずお願いいたします。 久保田:セーフホールドに入りますとリュウグウから離れるということを起こしまして、160キロメートルぐらいまで最大離れたと考えてます。 東京新聞:やっぱり最初、全然原因が分からなかったときがあったと思うんですけども、やっぱりどきっとしたというか、どういうお気持ちだったんでしょうか。 久保田:これは予備のリアクションホイールの試験中でしたので、事象としては探査機の異常というよりも、予備の試験中でしたので、それが原因かというふうに思っておりましたので、運用室ではそれほど大騒ぎではなかったんですけども、ほかにも原因がないかどうかも含めて調査をするってことも並行して行いました。そういう意味ではある意味、試験中のことだったので、次の対策っていうのをすぐにいろいろメンバーで考えたっていう次第です。 東京新聞:その予備のホイールはいつぶりに使ったって。 久保田:半年以上ぶりだったと記憶しております。 東京新聞:去年の10月のMASCOTのときは使ってたとか。 久保田:MASCOTのときは使ってなかった、あとぐらいですね。もうちょっと、半年以上っていうか、昨年10月、11月ぐらいから使ってないホイールです。 東京新聞:今は正常に動いているということなんですけど、燃料の消費がやっぱり大きかったのかなと思うんですけど、どのぐらい予想より使ったんでしょうか。 久保田:ホイール3つに関しましてはずっと使っておりまして、探査機の姿勢はずっと正常で、今も正常です。予備のテストのところだけ異常なデータを検出しましたのでセーフホールドに入りましたけども、セーフホールドは小惑星報告にジェットを噴いて上昇するっていうことなんですけど、燃料的にはそれほどは使ってないので、特に問題はないと考えてます。