5年連続で三つ星を獲得し続ける『レストラン ケイ』のオーナーシェフ、小林圭さんの腕時計 「常に世界一を目指している姿勢に共感します」
大の時計好きの小林シェフが愛用するのはオーデマ ピゲのロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン
パリでミシュラン三つ星を獲得し続けるフランス料理のシェフ、小林圭さん。オーデマ ピゲのアンバサダーでもある彼が、自身のモノづくりと世界最高峰の時計との共通項について語った。 【写真8枚】5年連続で三つ星を獲得するパリの「レストラン ケイ」と小林圭シェフが愛用する時計「オーデマ ピゲ」を写真で見る ◆パリは闘いの場 この冬に公開される映画『グランメゾン・パリ』は、木村拓哉扮するフランス料理のシェフが、パリでアジア人初となるミシュラン三つ星獲得を目指す物語である。まるで実現不可能な映画の中だけの話のようだが、この偉業をなしとげた人物がひとりだけいる。映画の料理監修を務め、2020年より5年連続で三つ星を獲得し続けているパリ『レストラン ケイ』のオーナーシェフ、小林圭氏だ。 「星をいただけるのはとても光栄なことですが、今年三つ星だったのはあくまでも去年の評価。今はまたゼロベースに戻し、来年も三つ星を取れるようレベルを上げていくことだけを考えています」 と話すのは小林シェフご本人。現在は1年のほとんどを自身の“闘いの場”であるパリで過ごしている。 一方、日本では3年前に『メゾンケイ』を御殿場に開業。今年もザ・リッツ・カールトン東京の『Heritage by Kei Kobayashi』、虎ノ門ヒルズの『KEICollection PARIS』、銀座の『ESPRIT C. KEI GINZA』、『ST LOUISBAR by KEI』と、自身の名を冠したレストランやバーをオープンした。「現在は『レストラン ケイ』に注力しながら、KEIという自分のブランドをつくっているところです。各店の演者は現場のシェフやスタッフで、自分は彼らのための舞台を用意するだけ。みなさんがKEIと聞いただけで、誰にも真似のできない、リュクスな食のブランドをイメージしてもらえるようになれば、これほど格好いいことはないですね」 プロの食集団を育てるために、まずは身内を大切にし、信頼関係を築きあげる。それこそがお客様に最高のホスピタリティを提供するための絶対条件だという。 そんな小林シェフは大の時計好きで、オーデマ ピゲのアンバサダーも務めている。当日はバーガンディのダイアルが美しいロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シンを身に着けて現れた。 「このブランドは来年で創業150年を迎えますが、その歴史を大切にしながらも、いまだ攻めの姿勢を崩さないのが凄いところ。しかも最高のチームで、世界基準ではなく、常に世界一を目指している姿勢に共感します。そもそも高級時計も自分たちの料理も、生きていくうえでは必要のないもの。それでも我々が一所懸命つくり続けているのは、これが人々の心を満たせるものだからです。私自身がシェフであり続けることのモチベーションがそこにあります」 文=永野正雄(ENGINE編集部) 写真=田村浩章 (ENGINE2024年11月号)
ENGINE編集部