今年の課題は「ASM」~ MBSD Cybersecurity Challenges 2024
参加した学生たちは、存在すら把握できていない自社 Web サイトなどをいかに調査し管理するか、その方法を検討し、ASMツールを開発し、実証を行い、その結果を報告した。
最終審査会に参加した上位 10 チームは以下の通り(エントリー順)。
・ドルフィン(専門学校穴吹コンピュータカレッジ) ・NANANAナオキ(YIC情報ビジネス専門学校) ・not alone(YIC情報ビジネス専門学校) ・シン・電子遊戯部(新潟コンピュータ専門学校) ・電子遊戯部(1).exe [でんしゆうぎぶ かっこいち えぐぜ](新潟コンピュータ専門学校) ・NetWork Addicts(東京電子専門学校) ・Fashu HSGW [ふしゅーはせがわ](岩崎学園情報科学専門学校) ・チーム達典(東京電子専門学校) ・サンギF(静岡産業技術専門学校) ・麻生使節団(麻生情報ビジネス専門学校 福岡校)
各チームがそれぞれ 12 分間のプレゼンテーションを行い、その後、MBSD の技術者(審査員も務める)による質疑応答が行われた。
実は開催者である当の MBSD 自身が「CAAV」という SaaS 型 の ASM 製品を開発・提供もしている。それもあってか今年はとにかく質疑応答が長かった。所要時間をオーバーした学生チームはひとつもなかった一方で、審査員による質問でプレゼンのたびに 5 分ぐらいずつ質疑応答の所要時間がオーバーし、予定は少しずつ後ろ倒しになっていった。例年は、国分裕の質問に見られるような「重要なことにそれとなく気づかせる」教育的な配慮の発言が多いのだが、今年はかなり具体的な質問がプレゼンテーションごとに 4 ~ 5 件出される始末で、学生には実にいい経験になったことは間違いない。 MBSD Cybersecurity Challenges の上位入賞者には MBSD でのインターンシップが与えられる。ことと次第によってはインターンで来た際に「CAAV」の開発現場に呼ぼうという魂胆すらあったかもしれない。そんな、新しい発想を持つ若い技術者への謙虚さが感じられた。好奇心と謙虚さこそセキュリティ技術者の資質である。
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