「大学受験でも国語が得点源」中3から続ける〝雑記帳〟がすごい 「知らない言葉」メモして400単語
語彙力低下を感じて
そんなおひるねさんが雑記帳を始めたのは中学3年生のときです。小学5年生から中学1年生の途中まで海外に住んでいましたが、「帰国してから日本語の語彙力の低下を感じた」ことから、高校受験を意識して雑記帳を作ったといいます。 雑記帳に書かれているのは知らない言葉とその意味が中心。約4年、蓄えた語彙は400にのぼります。 1冊を読み切るペースはその時々で異なるものの、早くて1日、遅くて2週間ほど。本を読むなかで知らない言葉が出てくるたびにスマートフォンで調べ、スクリーンショットを取っておいたり、検索結果のタブを残しておいたりするそうです。 その後、いくつか言葉がたまったらまとめて雑記帳に記入しているといいます。「できるときにまとめて書くというスタンスでやっているのが、継続のコツだったのだと思います」と振り返ります。
雑記帳、続けてよかったことは?
雑記帳の習慣についておひるねさんは、「語彙力が育ちますし、記録を振り返ることで、当時読んでいた本を思い出すことができるという利点もあります」と話します。 高校受験は帰国子女枠だったため国語の試験はありませんでしたが、「高校では英語に並んで国語が得意科目で、大学受験でも国語は大きな得点源でした」。雑記帳だけでなく、読書が習慣となっていたことが〝得意〟につながったそうです。 「私にとって読書とは、現実逃避です」と話すおひるねさん。 「嫌なことがあっても、忙しくて疲れていても、読書をしている時間だけは全て忘れて物語に入り込めます。文庫本であればたった数百円で、様々な世界の住人になれるので、とてもコスパがいいと感じています」 現在、雑記帳は2代目になりました。最近は学業で多忙な日々を送っていますが、「毎日5ページ以上読む、というルールを設けて読書を続けています」と習慣にブレはありません。 「読書を続ける限りは、言葉の記録も続けると思います。とは言っても、読書は死ぬまで続くと思いますが」と話しています。