大坂なおみ「セーラームーンが変身したよう」クレー→得意のハードコートへの適応語る<女子テニス>
ナショナルバンク
女子テニス協会のWTA公式サイトは5日、世界ランク95位の大坂なおみのコメントを掲載。パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)終了からナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、WTA1000)への適応について「セーラームーンが変身したよう」と形容した。 【大坂 なおみ、内島萌夏らナショナルバンクOP組合せ】 26歳の大坂は出産を経て今シーズン復帰。今季はオリンピックや国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップなどを含めると、全15大会に出場しマッチ16勝13敗と勝ち越している。前週まではパリオリンピックに出場したが、1回戦で元世界ランク1位のA・ケルバー(ドイツ)にストレートで屈し敗退。その後カナダへ移動し北米ハードコートシーズンに向けた準備を行ってきた。 今週はナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、WTA1000)に参戦し、1回戦で第9シードのO・ジャバー(チュニジア)と対戦予定で、同大会の記者会見に登壇した際、パリでの経験を2028年のロサンゼルスオリンピック(アメリカ/ロサンゼルス)でいかしていきたいと明かした。 まず大坂は22歳で経験した東京オリンピック(日本/東京、ハード)とパリオリンピックを比較し「東京では、確かにストレスを感じていたかもしれません」とコメント。 「パリでは、もう少し楽しい気分でした。でも、選手村には泊まらなかったから完全に経験ができなかったことを少し後悔しています。全体的には楽しかったと思うけど、ロサンゼルスでプレーできることを願っています」 パリでのレッドクレーから北米のハードコートに適応中の大坂。得意とするサーフェスへの移行について聞かれると、こう答えた。 「ハードコートに足が触れたとたん、セーラームーンが変身したように感じました(笑)。正直なところ、今大会ではもっとプレッシャーを感じるだろうと思っていました。試合を始めたら少しは感じるかもしれないですけど、今より完成されたプレーヤーになれると思う。ここで何が起こるか、とても楽しみです」 今季、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では2回戦でI・シフィオンテク(ポーランド)に、パリオリンピックでは1回戦でケルバーに、そしてナショナル・バンク・オープン1回戦ではジャバーと対戦する大坂だが、ドロー運という観点でみれば恵まれたものとは言えないかもしれない。それでも大坂は敗れた際の周りのサポート、そして娘のシャイちゃんの存在がメンタルに好影響を与えていると明かした。 「例えば、オリンピックで負けたこと。もちろん、本当にショックでした。でも、チームのみんなに囲まれていました。そして家に帰り、娘に会った。娘は私が母親であることを喜んでくれました。若いころは......ネガティブに聞こえるかもしれないですが......人生の目的を探していました。テニスしか目的がなかった。でも、1年間の休養で、人生にはいろいろなことがあるんだ、美しい世界なんだ、と感じることができました。正直なところ、妊娠後自分の動きがどうなるのかよくわからなかったです。陸上競技場で、思うように速く走れないような気がして、悔しくて泣きそうになったことを覚えています。でも今、ここにいるということは、本当に信じられないような成果だと思います」 「私はイガ(シフィオンテク)のストーカーでした(笑)。偉大な選手たちの練習を見ることは、もっとやりたいことです。彼女はWTAで最高のフットワークの持ち主。ちょっとだけ真似しているところです」