先制ゴールを決めたイングランドMFライス（AP）

＜欧州ネーションズリーグ：アイルランド0－2イングランド＞◇リーグB2組◇7日◇ダブリン 　イングランドがアウェーでアイルランドに2－0で勝った。年代別代表を含めアイルランド代表経験のある2人が、激しいブーイングの中、ゴールを決めた。 　前半11分にMFライス（アーセナル）が右足で蹴り込んで先制すると、同26分にはFWグリーリッシュ（マンチェスター・シティー）がライスの右からの折り返しを右足でゴール左隅に流し込んだ。 　ともにイングランド出身だが、祖父母がアイルランド出身だったため、ユース年代からアイルランド代表としてプレー。ライスはアイルランドのA代表でも国際Aマッチ通算3試合に出場した。その後にイングランド代表を選択し、国際サッカー連盟（FIFA）からも代表変更が認められた。 　ダブリンの会場には「ヘビが戻ってきた」との横断幕もあり、2人は激しいブーイングを受けた。ライスは先制後、控えめだったが、準優勝に終わった欧州選手権でメンバー外だったグリーリッシュはゴール後に喜びを爆発させた。グリーリッシュは「イングランド代表としてプレーするのは素晴らしいこと。特に今回のような試合ではね」と喜んだ。 　イングランドは欧州選手権後にサウスゲート監督が退任し、暫定的にU－21代表を率いるカーズリー監督が指揮した。その暫定監督もイングランド出身ながら選手としてアイルランド代表で国際Aマッチ通算40試合に出場。因縁の相手に無失点で勝利し「チームは実力を証明した。無失点だったことも本当に満足している」と語った。