70歳エッセイストがやむをえない事情で小さめの冷蔵庫を買うことに。それで得られた<意外なメリット>とは
◆大きい冷蔵庫 買い物・料理・掃除がラク。無駄買い防止にも貢献 大きい冷蔵庫の場合は、積極的にやめたのではなく「やめなくてはならない」羽目になったのですが、今は結果オーライです。 本当は、となりに置いてある洗濯機のせい。 えっ、そのふたつが並んでいるの? と思われた方もいるでしょうから、少し説明させていただきます。 まずは、我が家が戸建ての中古物件だったこと。で、キッチンと洗濯機は外国製のものが入っていて、とてもおしゃれだったのですが、何せ私の身長(150センチちょっと)では使いこなせず、ひとつひとつ買い替えていく羽目になりました。 そのうえ排水口の関係で、冷蔵庫と洗濯機のレイアウトは変えられない。まずは外国製洗濯機が故障したけれど、部品がなくて国産に替えましたが、業者曰く「オクサン、このままだと排水が逆流しちゃいますよ」。 洗濯機の位置を高くしないと水が流れないから、高めの台を作ってもらって固定。これが、次に故障した冷蔵庫に大きな影響を及ぼしました。 とにかく中身を使いきれるだけ使って、あとは保冷ケースに入れて、家電量販店に赴(おもむ)いた私。サイズはバッチリ測っていったのに、同じサイズのものがない! 簡単に言うと、冷蔵庫は格段に大型化しておりました。そこは百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の充実ぶりで、あとは単身用とかのごく小さいものに特化されていて、これまでの家の冷蔵庫サイズが、ない!
◆「結果オーライ」だった理由 信じられない事態にクラクラした私ですが、クラクラ倒れかかった方向に「現品限り」の一台の冷蔵庫を発見しました。 もう一分の一! の選択でした。 サイズを確認すると、やはり前のよりは一回り小さくて、例えば片面開きのドアについた卵ケースは、六個入り……。 でも、結果はオーライでしたね。 何がよかったかというと、入れられる量が少ないので、 ◎買い込みすぎない ◎入っているものがよく見える ◎賞味期限切れや食品ロスが減る ◎掃除しやすい 琺瑯の鍋を根菜入れとして活用することになったのも、大きな野菜室がないからなんですが、これも結果オーライのひとつでしょうね。 ※本稿は、『やめると人生ラクになる 70歳を越えたらやめたい100のこと』(アスコム)の一部を再編集したものです。
中山庸子
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