【お箸のマナー】子どもにも伝えたい!刺し箸にちぎり箸…NGを知って、気持ちのいい食卓を
避けたい「箸使い」のタブー
刺し箸 つかみにくい料理を箸で突き刺して食べる行為。 迷い箸 どれを食べようか迷い、箸をあちこちに運ぶこと。 寄せ箸 遠くの器を箸で引き寄せること。 さぐり箸 器の底にある料理を掘り返して食べること。上から順に。 もぎ箸 箸についたご飯粒やおかずを口でもぎ取る行為。 ねぶり箸 食事中に箸先を舐めたり吸ったりすること。 渡し箸 器の上に箸を渡して置くこと。使わない時は箸置きに戻す。 涙箸 箸先から煮物などの料理の汁を垂らしてしまうこと。 ちぎり箸 箸を両手に1本ずつ持ち、料理をちぎること。 指し箸 箸で人や物を指し示すこと。 空箸 一度箸をつけた料理を、食べずに戻す行為。 いかがでしょうか? もしかしたら初めて聞く単語、知らずにやっていたこともあるかもしれません。
和食での、美しい箸の上げ下げ
続いては、箸の上げ下げについて。あまりやったことがない、という方は、招かれた席などでスムーズにできるよう、自宅でも試してみるとよいでしょう。 イラストにあるように、最初に器を持ってから箸を取り、戻す時は箸を置いてから器を置きます。 (1)器を左手に持ってから、右手で箸を取る。 (2) 左手の人差し指、中指で箸をいったん受ける。このとき、箸先に指をかけないように注意する。 (3)左手に受けた箸を、右手で持ち直す。 今回は、千 宗屋さんの新著から、主にお箸のマナーについてご紹介しました。食事の席は、毎日、毎食のこと。マナーそのもの以上に、食卓を囲む人みんなで和やかに、おいしく食事をするという“思いやり”を心に刻んでおきたいですね。 イラスト/『お茶の若宗匠が教える「人づきあい」と「ふるまい方」 いつも感じのいい人のたった6つの習慣』より
【書籍情報】
お茶の若宗匠が教える「人づきあい」と「ふるまい方」 いつも感じのいい人のたった6つの習慣 著:千 宗屋 定価:1,760 円(税込)
千 宗屋(せん・そうおく)
茶人。千利休に始まる三千家のひとつ、武者小路千家家元後嗣。1975年、京都市生まれ。 2003年、武者小路千家 15 代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名し、同年大徳寺にて得度。2008年、文化庁文化交流使として一年間ニューヨークに滞在。2013年、京都府文化賞奨励賞受賞、2014年から京都国際観光大使。2015年、京都市芸術新人賞受賞。日本文化への深い知識と類い希な感性が国内外で評価される、茶の湯界の若手リーダー。今秋、「人づきあい」と「ふるまい方」を説いた書籍『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』を上梓。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授、明治学院大学非常勤講師(日本美術史)。一児の父。Instagram @sooku_sen
kufura編集部