NHKのドキュメンタリーで話題! 料理家・栗原はるみさんの「ひとりごはん」への想い
先日、NHKスペシャルで放送された料理家・栗原はるみさんのドキュメンタリーが大きな反響を呼んでいます。 最愛の夫を亡くした悲しみから立ち上がるために取り組みはじめた「ひとりごはん」のレシピづくりは、現在の栗原さんを支えるライフワーク。そのひとりごはんのレシピを連載する雑誌『栗原はるみ』の取材風景から、栗原さんの想いをお伝えします。 【写真】77歳の料理家・栗原はるみが元気でいるために毎日食べている4つの食材と食べ方
「ひとりごはん」のレシピづくりは難しい
先日放映されたNHKスペシャル「栗原はるみの“ひとりごはん”」。皆さんはご覧になりましたか? 「『光る君へ』最終回からの栗原はるみさんの人生レシピ、号泣が止まらない!」 「『ひとりごはん』に励まされた。私もひとり。久しぶりに料理をしてみよう」 「栗原さんのドキュメンタリーを見て、今いる家族に、もっと丁寧に料理を作ろうと決めました」 などなど、放送後のSNSでは、栗原さんの姿に感動した人たちのコメントで溢れていました。 ひとり分のレシピと、折々の気持ちを綴った「自分のために、ひとりごはん」は、雑誌『栗原はるみ』でも人気の高い連載です。 栗原さんの代表作『ごちそうさまが、ききたくて。』は、大切な家族のために作り続けたレシピ集でした。夫に先立たれ、子どもたちも独立したいま、栗原さんが取り組む「ひとりごはん」は、『ごちそうさま』と対をなす、まさに料理家人生をかけた取り組みです。 正直なことを言うと、ひとりでごはんを食べるのはちょっと切ない。食欲もわかない。きっと、同じように感じている人はたくさんいるのではないでしょうか。わざわざ作るなんて面倒だという気持ちも、わかります。(『栗原はるみ』vol.9より)栗原さんは、いつもひとりごはんのレシピづくりについて、「とても難しい」と語っています。食材をむだにせず、できるだけていねいに、でも大切なところは手を抜かない、ひとりで食べても心からおいしいと思えるレシピ。 「ひとりなら納豆ご飯でまあいいか」と思ってしまうところを、「よし、作ってみよう」と思えるまで、読者の心を動かすためには、何ができるのか。 とにかく、栗原さん自身が実践を繰り返してみること、それしかないと言います。そこに、強い意志を感じます。