日本はタンポンの利用率が少ない?使うのがちょっと不安な人へ専門家がアドバイス!
意外と知らないタンポンの正しい使い方。yoi読者から寄せられた疑問・不安に、ユニ・チャーム 日馬圭野さんがアドバイス。日々を快適に過ごすためのヒントを見つけて。 【世界の生理事情】どんなサニタリーグッズが使われている?痛み対策は?
A.正しく挿入すれば、タンポンはとても快適です!
生理用品としてはナプキンユーザーの方のほうが圧倒的に多いのですが、体の外で経血を吸収するナプキンに対して、タンポンは腟の中で経血を吸収するので、かぶれにくく、動いてもモレづらいというメリットがあり、とても快適に過ごせます。腟の奥にある「無感覚ゾーン」にきちんと入っていれば、違和感や痛みを感じることもありません。 【タンポンの種類】 ●アプリケータータイプ 経血を吸収する「吸収体」が、吸収体を体の中の正しい位置に導く「アプリケーター(プラスチック部)」の中にセットされている。アプリケーターが無感覚ゾーンまで誘導してくれるので、初めてでも安心。 ●フィンガータイプ 吸収体のみのタイプ。指で挿入するので、タンポンを使い慣れた人におすすめ。 ◆使い方の基本◆ ①アプリケーターの白い筒部分を腟の中に入れる 中腰の姿勢がおすすめ。緊張するとデリケートゾーン周辺の筋肉が硬直して、挿入しにくさや痛みを感じることもあるので、体の力を抜いてリラックス。 ②アプリケーターの青い筒部分を押して、吸収体を腟の中に押し出す ③アプリケーターをそっと腟から抜き取り、サニタリーボックスに捨てる ◆取り出すとき◆ 腟の先から出ている吸収体のひもを優しく引っ張って取り出し、トイレットペーパーに包んでサニタリーボックスへ。体の力を抜いて、息を吐きながらゆっくり優しく引き出すようにするとスムーズ。 【生理用品に対する意識をアップデートしよう!】 平安時代から女性は綿や布をナプキンのように使い、江戸時代には古紙や古布を腟に入れて対処してきました。当時は不衛生なものを使ったり、こまめに交換せず1日以上入れていたりしたことで病気につながったケースも少なくなかったようです。腟の中に何かを入れて処理することにネガティブなイメージを抱く人が多いのは、そういった社会的な背景も関係しているかもしれません。 そして、生理にまつわる知識は学校で習うことになっていますが、本当に生理がやってきたときに何を使えばいいのか、どうしたらいいのかといったことは、ほとんどの人が母親などの身近な女性から教わるのではないでしょうか。その際、教える側がタンポンを使ったことがなければ、自然とナプキン一択になりますよね。生理に対して自分らしくすごせる選択肢を持つために、知識や意識のアップデートも大切なことだと思います。 ユニ・チャーム 日馬圭野さん ユニ・チャーム ESG本部 広報室。「#NoBagforMe」プロジェクトの「ソフィみんなの生理研修」の広報活動に携わる。誰もが自分らしく生きることができる社会の実現を目指し、国や地域・性別や年齢を超えて生理にまつわる知識向上と、相互理解の促進を目指している。 構成・取材・文/国分美由紀