【シリアル食品市場2023】インバウンドやホテルでの需要回復が追い風に オートミールは成長続く
2022年のシリアル食品市場は「踊り場」に立たされた。市場はコロナ禍以降、シリアルのさまざまな価値の中で、「おいしさ」や「栄養バランス」に優れる点が評価され、大きく伸長し、日本スナックシリアルフーズ協会公表の出荷金額は、2020年に前年から約40億円増の588億円、2021年は約34億円増加して622億円で着地、2016年に達成した過去最高の602億円を更新した。2021年はコロナ禍以降、伸長していたオートミール市場に大手3社が新規参入したことで市場はさらに拡大し、シリアル食品市場全体をけん引した。2022年の市場は、コロナ禍以降の好調の反動に加え、原材料や燃料費の高騰への対応としてメーカー各社が価格改定に着手したことなどが成長鈍化につながった。このような厳しい状況下にあるが、メーカー各社は2023年の市場の成長性にポジティブな見方を示す。
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日本食糧新聞社