両者はいかに協業したか。〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉とロナン・ブルレックのコラボ展が開催!
10月25日から11月24日まで、〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉にて『Ronan Bouroullec: On Creative Session』展が実施される。 【フォトギャラリーを見る】 〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉が2024/25年秋冬コレクションのテーマに掲げたのは、野性溢れる創造の世界を探険するものづくりへの姿勢だった。その姿勢をベースに、ブランドのデザインチームが、1971年生まれのフランス人デザイナー・ロナン・ブルレックと共に立ち上げたのが「クリエイティブ・セッション」だ。
ブルレックは、家具、照明、空間、建築や展示など幅広い分野において、国際的デザイン会社と協業を行うなど、デザイナーとして活動する一方「ドローイングは日常生活の一部=ライフワーク」としており、これがデザイン活動のインスピレーションにもなっている。
デザインチームは、ブルレックの数々のドローイングから見出した色と形、そして筆致の流れる動きまでを服づくりに取り込んだ。こうして完成した2024/25年秋冬コレクションは、両者の密接で調和のとれた関係を体現している。〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉にて開催される「Ronan Bouroullec: On Creative Session」展では、その創作の現場と両者の交流を、「ドローイング」と「服づくり」という2つの側面からひもとく。
「ドローイング」の側面からは原画やそれを収める映像作品を、「服づくり」からは技法ごとに分けた試作品や製作工程の映像を展示。1着の服が発想から形になるまでの発展を追う。さらに、ブルレックがクリエイティブ・セッションについて語る映像も紹介。デザインチームがブルレックの精彩に満ちたドローイングに向き合い、服づくりで表現する過程とその挑戦をつまびらかにする。
ファッションとデザインの境界を越えた革新的なコラボレーション──。一見、異なる2つの創作分野の交流でできたつながり、そして重なりから見えてくるものとは──?
「Ronan Bouroullec: On Creative Session」
〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン。2024年10月25日~11月24日。10時~19時。火曜休。無料。
text_Aya Hasegawa