【日本株】気軽に買える「5万円株」の中でイチオシの “お宝株”2銘柄! 経済圏構築で競争力アップの「ソフトバンク」、次世代通信“IOWN”に期待の「NTT」に注目
【日本株】5万円株の中でもアナリストの評価が特に高い「イチオシお宝株」は「ソフトバンク」と「NTT」の2銘柄! 【図版】100株を2万円以下で買える「NTT」(9432)を分析! ●国内における通信大手の「ソフトバンク」と「NTT」は ともに大規模な株式分割を実施して「5万円株」に! ダイヤモンド・ザイでは、100株買うときの必要資金が6万円未満(5万円台まで)の株を「5万円株」と呼んでいる。かつては「株価が安い=業績が悪い・人気がない」というイメージだったが、最近は株式分割によって最低投資額を引き下げる企業が増えており、業績好調な5万円株も多くなってきた。 2024年11月時点で、5万円株は800銘柄以上。以下では、その中でもアナリストの評価が特に高く、長期的に業績の拡大が期待できる「お宝株」の2銘柄を紹介していこう(※株価などのデータは11月5日時点)。 一つ目の銘柄は、時価総額が約9兆円の巨大企業ながら、株価が190円台で100株を2万円以下で買えるソフトバンク(9434)だ。 ソフトバンクは通信大手。傘下にLINEヤフー(4689)やPayPayといった、ユーザー数が非常に多いサービスを手掛ける企業を抱える。目下、楽天グループ(4755)に対抗する経済圏を構築中で、主力のモバイル契約の獲得増や囲い込みにつなげている。 モバイル以外の事業にも注力。法人向けのDX事業は安定して売上を拡大している。フィンテックやヘルスケア、エネルギーなどの新規事業も多数あり、通信会社の枠を超えた成長を図る。 「スムーズな生成AIの導入を実現する『生成AIパッケージ』が高評価。分散型AIデータセンターや、AIとの共存社会を支えるデジタルインフラの構築などにも取り組んでいます。AI関連の事業を多角的に展開しており、今後も成長に期待できるでしょう」(金融アナリストの三井智映子さん) 「上期は全セグメントで増収増益を達成。PayPayは2四半期連続で黒字になり、巨額の先行投資を経て収益源に育っています。料金値下げで一時落ち込んだモバイル売上高も、増加基調が続いています。成長拡大が見込まれる生成AI分野への積極投資を続ける一方で、株主還元にも積極的。100株保有の場合、配当と株主優待を合わせた総利回りは9%台と、高水準です」(フィスコの白幡玲美さん) 2024年9月に1株⇒10株の株式分割を行い、PayPayポイントがもらえる株主優待も新設。個人投資家にとって、より魅力的な存在になっている。 二つ目の銘柄は、時価総額が約13兆円とソフトバンクを超える規模で、やはり100株を2万円以下で買えるNTT(9432)だ。 NTTは、ソフトバンクよりも早い2023年に1株⇒25株の株式分割を実施。この影響で個人投資家は100万人以上も増えた。近年はNTTドコモの完全子会社化や、NTTコミュニケーションズなどの子会社の統廃合を進め、組織再編によって経営効率が向上している。 今後は「IOWN(アイオン)構想」に注目だ。IOWNは、電気に変換せず光のみで通信を完結させることで、低電力・大容量の通信が可能となる次世代技術。2030年の実用化に向けて開発が進められている。これが新時代のスタンダードとなれば、NTTが世界の覇権を握るだろう。 「NTTの魅力は岩盤顧客層を背景とした安定性と、利益成長力。10年間で1株利益が3倍以上に成長し、株価もおよそ3倍になっています。IOWNはスマホなど端末の電子回路を光信号に置き換えることで、電力効率や伝送容量を飛躍的に向上させる構想で、実現すれば世界のプラットフォーマーとなる可能性も。GAFAM並みの成長期待が持てます」(山和証券の志田憲太郎さん) 「連結子会社は967社を数えるNTTグループの持株会社。インフラ基盤の強みを活かし、データ分析・活用による新たな価値創造を今後の柱に据えています。IOWNが実用化されれば、大きな成長エンジンになる見通し。今期は増収減益の予想ですが、業績の安定性は高いと言えます。円高に強く、予想配当利回りも3.5%程度。リスクを抑えた長期保有に適しています」(クォンツ・リサーチの西村公佑さん)
ザイ編集部
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