かんぽ生保問題 日本郵政社長らが辞任会見(全文1)足元を見ていなかった
12月ぐらいから辞任を意識していた
横山:重なるところも多いんですけれども、6月末にこの問題を認識して、そしてまず何よりも不利益を生じさせてしまったお客さまに謝罪し、そして不利益解消に努める、そして再発防止策を講じていくということがまず経営者としてやるべきことということで、やってまいりました。 そして、この再発防止策をある程度のところまでまとめ、そして特別調査委員会の中間報告等も出、そして今日、この業務処分を受けるということがあったということでありますので、やはりいろんな報告等々のけじめという中で、やはり12月ぐらいから辞任というけじめをつけるということは意識しておりました。 それから、後悔について申し上げると、高齢者のお客さまとの取引につきまして苦情が増えてきているというようなこと。中身につきましては、説明が不十分であったり不足していたりするというようなことでお客さまが勘違いをされるというようなことも多かった。そういうことで、植平と対策本部をつくり、そしていろんな対策を打ってまいりました。そういう中で、高齢者のお客さまへの説明の在り方ということについては、できてきていたというふうに私は認識しておりますが、ただ、かんぽの募集全体について全部それができていたかというと、それが十分ではなかった、道半ばだったということについて後悔をしているところでございます。以上です。 司会:それではご質問のある方は挙手願います。はい、では真ん中の方。一番最前列。
誰がやってもうまくいかないのでは?
デモクラシータイムス:デモクラシータイムスの山田と申します。郵政のトップの方は、これまでも有能といわれている人たちが民間、あるいは官界から起用されて、一生懸命やったにもかかわらず皆さん途中で挫折して、不本意な退場を繰り返してましたね。長門さんで6人目になる。こんなことだったら次やる人も大丈夫なんだろうかとみんな思うんですが、いったいどうしてこんな、誰がやってもこの組織はうまくいかないのか。 初め引き受けられたときに、自分だったらこうやって、こういうふうにできるんだろうなという目算があったと思うんですけども、それがならなかった理由はどこにあると思いますか。個人の能力の問題なんでしょうか。構造の問題なんでしょうか。そして、お二方の社長には、横から見ていて、この郵政という組織はどうしてこんなうまくいかないのか。この辺を世の中の人に分かりやすく説明してください。 長門:6人目の失敗者ということですけれども、結果的に、経営は結果責任ですので、今回、こういう形で辞任ということになっております。なぜ自分自身の思惑どおりに動かずに、うまくいかないのかと、こういうご質問でございますけれども、今回の問題、いろいろあるぞというのは、これを12月18日、先週水曜日にお時間をいただいて、このためだけに記者会見を持たせていただきました。