日本測地系の座標を世界測地系として解釈

　一方、当社の担当者は、座標軸といいますのは日本測地系と世界測地系、この2種類があるというのは把握していたんですけども、2002年以降なんですけども、世界測地系が標準として使われているということから、維持管理会社から聞き取ったマル2の日本測地系の座標を世界測地系として解釈して、座標の数値情報をそのまま世界測地系の座標として、図面のマル4の箇所にプロットして委員に提出したということが確認できました。 　それを受け取った委員のほうから、もともと当社が提出していたマル1と、今回委員のほうに提出していたマル4の箇所の相違について当社のほうにご指摘があって、今回の調査に至ったものというものでございます。また、現地調査でもマル4の箇所には音波による調査でも実際に潜っての調査でもその痕跡は確認できませんでした。以上の結果に基づいて、あらためて提供したマル1の設置箇所が記載されている温排水調査報告書の図面上に、それぞれ調査した結果をプロットしたのが5ページになります。 　ご覧のとおり、震災当時の波高計の設置箇所はマル3の箇所に設置されたことが判明しましたので、もともと当社が提供してきた波高計の設置箇所であるマル1の箇所と比べますと、陸側に約200メートルずれる結果となりました。 　続きまして6ページでございます。こちらが2001年設置前後の設置架台の図面の概略図でございます。いずれも2001年に公共用財産使用許可申請として福島県に提出していた資料でございます。 　では続きまして現地調査の結果ですけども、7ページから10ページにその結果をまとめてございます。まず7ページですけども、こちらは音波による調査結果が記載されてあります。音波による海底面の凹凸を調査したモニターに、それぞれ資料調査で推定した5カ所の設置箇所を重ねた画像となっております。ご覧のとおり、マル2とマル3の箇所は明らかに段差があるということが確認できましたが、それ以外の箇所については段差がないということが確認できました。 【書き起こし】東電が福島第1「波高計」調査結果を報告　全文2に続く