東電が福島第1「波高計」調査結果を報告(全文1)実際は200メートル程度陸側だった
東京電力ホールディングスは20日午後、記者会見を開き、福島第1原子力発電所の波高計の設置箇所をめぐる調査結果を公表した。 【動画】東電が「安全改革プラン」進捗と福島第1「波高計」調査結果を報告 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東電が「安全改革プラン」進捗と福島第1の波高計調査結果を報告」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:皆さん資料のほうはお手元ありますでしょうか、よろしいでしょうか。それでは、第2部としまして「福島第一原子力発電所波高計の設置箇所情報の誤りについて」ということで会見のほうを開始させていただきたいと思います。本会見も先ほどと継続して5元中継ということで、各会場つないでの会見となりますので、各社大変恐縮ですけれども、ご質問に関しては数問程度で簡潔にお願いできればと思います。大変恐縮なんですけども、牧野のほうがスケジュールの都合上17時ということで、会見の終了時間を目安にさせていただければと思っておりますので、どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。 それでは会見のほうを始めさせていただきます。会見のほうは原子力立地本部長の牧野と、リスクコミュニケーターの高橋のほうで実施させていただきます。よろしくお願いします。
波高計の設置場所の情報が誤っていた
牧野:原子力立地本部長の牧野でございます。先ほどのプログレス会見に続きましてお時間を頂戴いただきましてありがとうございます。ここでは2011年の3月の福島第一の原子力事故の際に、福島第一原子力発電所に設置されておりました波高計の設置場所に関する情報が誤っていたということに関してご説明を申し上げたいということで、この機会を設けさせていただきました。以降、大変恐縮ですけども、着座にてご説明をさせていただきます。 今回、国会の事故調査報告書などにも提供しておりました、福島第一原子力発電所の波高計の設置箇所の情報が、実際に設置されていた場所と異なっているということが判明いたしました。判明した経緯につきましては、新潟県の技術委員会の鈴木委員より、本年の6月に波高計の設置箇所に関するご質問をいただいたことがきっかけでございます。 社内で資料の調査、あるいはダイバーによる潜水調査などを進めてまいりました。そのところ、当社が未解明事項報告書に記載していた波高計の設置箇所情報が、事故当時の設置箇所、設置場所と異なっていたということが明らかになったということでございます。この波高計の設置箇所の情報につきましては、当社の事故調査において津波の到達時刻の検討に用いられてきたものでございますが、その情報は国会の事故調査報告書における津波到達時刻の検討にも活用されているという状況でございます。 私どもが調査した限りでは、今回確認された波高計の設置箇所情報の誤りにつきましては、正しい設置位置に補正した場合でも津波到達時刻が若干早まるというものではございますけれども、福島第一原子力発電所の事故に関するさまざまな報告書の津波到達時刻に、いわゆるその津波報告の内容に影響を与えるものではないというふうに考えてございます。 ただ、しかしながら事故直後の混乱の中とはいえ、そういった私どもが誤った情報を提供していたということに対して大変申し訳なく、おわびを申し上げたいと思ってございます。あらためておわびを申し上げます。 では、今後その詳細について、リスクコミュニケーターの高橋より説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。