勝っても負けても楽しい「ゆるスポーツ」の魅力……小さくしっかりスケールするSmall But Greatsな考え方を重視した事業展開も
ブリが大きくなるとシュートが打ちにくくなるため、序盤はハンドボール経験者の方が強いんですけど、後半になると初心者の方が得点したり、女性の方が活躍したりと面白い展開が起きていきます。 ブリが次第に大きくなっていくのは、出世魚というところにかけています」 トムさん「PRみたいな部分と、スポーツがどうやって関わってくるのでしょうか?」 澤田さん「ブリをPRしたいならば、手段として動画を用いPR動画を作成することも選択肢としてあると思います。 ですが、ブリをPRしたいという課題を解決するための手段としてスポーツを作るという視点はまだないものだと考えています。
ゆるスポーツによってスポーツが本来持つ“笑顔になれる”みたいなポテンシャルを最大化することで、プロのスポーツカメラマンさんが『こんなに笑顔が多いイベントは初めてです!』と言ってくるようなイベントになるんです。 そうすることで、結果的にブリをPRするための動画よりも、『ハンぎょボール』みたいなゆるスポーツの方が多く拡散されています。 スポーツが苦手な成人って4500万~5000万人いると言われています。各スポーツメーカーさんに『こういった層をどうして相手にしないのか?』を聞いてみると、コストパフォーマンスが悪いと教えてくれました。 スポーツが今嫌いとか、やってない人に対して新しいシューズやウェアとかを開発することはすごくハードルが高いから、どうしてもスポーツが得意な人、やっている人に向けてマーケティングした方がコストパフォーマンスがいいからとみんなおっしゃるんですよね。 ということは、誰もやってないし、やろうとしてないから、ビジネス的に大チャンスがあるわけだと思ったんです。 僕は当事者で小学校の時の自分がスポーツが苦手という原体験、いわゆる恨みみたいなものがあって、 これって一過性じゃないんです。だから、パッションがあるわけです。 結構勝機を感じていて、世界ゆるスポーツ協会というビジネスとして9年くらい活動しています」