立憲・泉健太新代表「反対より推進」党再生へイメチェン模索
共産との合意「何かが存在しているということではない」
代表選の大きな論点の一つだった共産党との「野党共闘」については、やや踏み込んだ。「(衆院選で)想定をしていた結果を出すことができなかった。単に継続ということではなく、まずはどの党がどうということ以上に、党として総括せねばならない。その中で今後のことは考えていきたい」と述べ、枝野幸男代表時代に共産党と「限定的な閣外からの協力」で合意した内容については「前回の総選挙に向けてかわしたものという理解をしている。現時点で何かが存在しているということではないのかなと思っている」との認識を示した。 さらに「気をつけねばならないのは、他党との協力関係を模索してここまで来ているが、比例区の票の選挙区の票との差を見ると、立憲民主党の活動ということで浸透できていなかったり、取り組みが進んでいなかったりしたところがあったのではないか」とも振り返った。
連合の芳野友子会長が立憲民主党と国民民主党の合流を求めた発言については、「連合の思いは受け止めさせていただいて、今すぐどの党とくっつくということではなく、党の再生が最優先。まずはそこから取りかかりたい」と述べるにとどめた。 国民民主党に対しては「基本的には自然体で臨みたい」と語った泉氏だったが、日本維新の会との連携の可能性に関する質問への回答の中で、「多くの国民の皆さまは、国民民主党がそれなりに近い政党、兄弟政党のようなふうに思われている方があるのかなと思うが、維新はそれよりも遠目におられる。特段、何か維新との関係に触れるような話はない」とした。
枝野氏、小沢氏引き合いに「若過ぎるということはない」
代表選出直後のあいさつでは「47歳の新しい船長に就任した。今回の4人の(代表選)候補者では最も若い」と自身の年齢にも言及した。 続けて「枝野代表は官房長官の時にまさにそのご年齢だった。そして小沢一郎先生は47歳の時に自民党幹事長をされていたと思う。ある意味、若過ぎるということはない」と両氏を引き合いに、党再生の舵取りを担うことへの決意を語った。