【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第11ステージ】ダンバーがこれまでの不運を払拭する勝利…ログリッチが総合でじわり接近
第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月28日、パドロンのカンプス・テクノロヒコ・コルティソを発着とする166.5kmで第11ステージが行われ、エディ・ダンバー(ジェイコ・アルウラー)が38人の集団からロングスプリントを仕掛けて成功。グランツール初優勝を遂げた。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第11ステージ|Cycle*2024
総合優勝を争うプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とエンリク・マス(モビスター)は、最も急峻な最後の峠でメイン集団からスパート。第6ステージから首位に立つベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)との差をこの日だけで37秒縮めた。オコーナーはリーダージャージのマイヨ・ロホを6日間守ることに成功したが、総合2位ログリッチとの差は3分16秒と接近してきた。
スペイン北西部のガリシア地方で開催される4つのステージのうち2番目のステージだ。この日の第11ステージはカンプス・テクノロヒコ・コルティソを発着とする距離166.5kmのアップダウンの多い中級山岳コース。標高は500mにも満たないが4つの山岳ポイントがあって、とりわけ最後の峠からフィニッシュまではわずか7.9km。
レースはパドロンという町にある産業用・建材用アルミ工場をスタート・フィニッシュ。4つの山岳の獲得標高は3000m以上になる。ガリシア地方を舞台としたこの日のレースは激しく動く展開となった。
アップダウンの連続なので当然、攻撃的なライダーが勝ちにいく。戦いは0km地点から始まり、ステージ優勝を目指すアタッカーは逃げるのに必死となる。ヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)が口火を切り、この日最初の上り坂であるプエルト・サン・シュスト(42.4km地点)を先頭で通過した。
カンペナールツを追って、その日の2番目の峠であるプエルト・アグアサンタス(81.2km地点)に向かう下り坂でアタッカーたちが合流してきた。ステフェン・クライスヴァイク、アッティラ・ヴァルテル(ヴィスマ・リースアバイク)、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)、ジョナタン・ナルバエス、ブランドン・リベラ(イネオス・グレナディアーズ)、ジェームス・ノックス(ティーレックス・クイックステップ)、カルロス・ベローナ(リドル・トレック)、ニコ・デンツ、パトリック・ガンパー、ダニエル・マルティネス(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、クインテン・ヘルマンス、クサンドロ・ムーリッセ(アルペシン・ドゥクーニンク)、ジョージ・ベネット、マルコ・フリーゴ、マシュー・リッチテッロ、コービン・ストロング(イスラエル・プレミアテック)、アリエン・リヴィンズ、エドゥアルド・セプルベダ(ロット・デスティニー)、スヴェンエリック・ビーストルム、ロレンツォ・ジェルマーニ、ルーベン・トンプソン(グルパマ・FDJ)、カルロス・カナル、ペラヨ・サンチェス(モビスター)、フラン・ミホリェヴィッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ダンバー、フィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルウラー)、マティス・ルベール(アルケア・B&Bホテルズ)、マックス・プール、クリス・ハミルトン、ハイス・レイムライゼ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、ギヨーム・マルタン、ヨン・イサギレ、ヘスス・エラダ(コフィディス)、ジャンマルコ・ガロフォリ(アスタナカザクスタン)、ウルコ・ベラーデ、イボン・ルイス(エキポケルンファルマ)、シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)。
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