自分自身を知り、他者を理解する
チームワークは双方向から生まれる
チームに新しく参加するとき、あるいはリーダーとして新しいチームをまとめていこうとするとき、私たちが最初にできることは、メンバー一人ひとりに耳を傾け、自分のことも伝えることです。 以下は、私自身が相手を理解し、良い関係を築こうとするときに、よく自分に問いかける問いです。 Q 気になっているのは誰か? その人はどういう人か? どんな特徴があるか? Q 自分はその人と本当はどういう関係を創りたいと思っているか? Q そのために自分には何ができるだろうか? チームとは協力の場です。そして新しいチームに参加することは、他者と協力関係を築いていくための、自分にとっての成長の場です。 そのためには、自分自身を知り、他者を理解することが欠かせません。それがあって、初めて真のチームワークが生まれると思うのです。
【参考資料】 ※ レス・ギブリン(著)、弓場隆(翻訳)『人望が集まる人の考え方』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016年 【著者】 稲川由太郎 株式会社コーチ・エィ 取締役 副社長執行役員 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ 成蹊大学経済学部卒、米国サンダーバード大学院国際経営学修士MBA。出版、金融業界を経て、企業に常駐して組織変革を支援するコンサルティング会社にて、企業変革プロジェクトを多数実施。その後、ニチモウ株式会社の代表取締役、ゴルフ場の代表取締役総支配人を歴任する中で、全社の業務機能効率を考えた生産性の向上と収益の最大化に取り組む。コーチ・エィに入社後は、「経営ビジョンの浸透」「次世代リーダーの育成」「中長期計画の実行」「管理職の部下育成能力の向上」などにフォーカスした組織能力の向上にむけたプロジェクトと、それに伴うCEO、COO、上級管理者層へのエグゼクティブ・コーチングを行っている。また、法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科にて兼任教員を務める。
稲川由太郎