67歳、はじめての一人暮らしで迎えた年末年始。自分が好きなおせちだけを作り、ソファーの上で一人除夜の鐘を聴く。そして毎年元旦に必ず行うこととは…
◆一人で迎えたはじめのお正月 初めて一人の年末と年始を迎えたのは2022年の年越しだった。 いつもは家族全員揃って過ごした日々だったけれど、ワンコもなしのとうとうおひとり様に。 娘一家4人で来る……という案もあったけれど辞退した。それぞれにやりたいことも出てくる歳の孫ら(9歳と2歳)。それに年末年始の「食事のご用」から私自身が解放されたいという気持ちが強かった。 もともときちんとお節料理を用意していた訳じゃなかったけれど、それでも三度三度用意する数日はなかなかなもの。 孫らと楽しもうとゲームなどするも時間を持て余すのが本音です。お互いのために別々にと提案しはじめての一人年越しとなったのだ。 年末は普通よりちょっと気を入れた掃除をし、自分が好きなお節だけ用意した。伊達巻、かまぼこ、煮しめ程度で充分。 もちろんお雑煮の用意は抜かりなく。ワインやビールもちゃんと買い置きね。除夜の鐘を聴きながら一人うとうとするソファーの上。
◆「赤いノート」に書き込む大事なこと 元旦は赤いノートへの書き込みから。 一年の計は赤いノートにあり。私の死後のために書いているノートだ。 例えばSNSのパスワードとか、銀行の諸々の番号ね。夫が亡くなった時に「聞いときゃよかった!」と思うことがいろいろ多くて困ったので、ノートに記すことにしたのだ。 親しい友人のアドレスも書いてあるけれど、亡くなったりすると書き換えが必要。 「書いておいてよ」と言われたので、お頼みしたい埋葬方法も記してある。 お正月にするのは上書きするのを忘れないためと、今年も変更なしと書き込めて良かった、これからもまた一年元気でいこうと思えるから。 死後のための赤いノートは、めでたいノートでもあるのだ。 ※本稿は、『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
本田葉子
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