大阪府・吉村知事が定例会見9月15日(全文2)病床数は飛躍的には増えない
10月中には実施したいという思いか
NHK:ありがとうございます。時期としては、できるだけ早くという話だったんですけれども、いわゆる野戦病院の施設のときには、公募が終わってすぐの9月中というふうにおっしゃっていて、今回も10月の公募なので、10月中ぐらいにはやりたいという思いなんでしょうか。 吉村:そうです。公募の期間は10月8日までですので、公募の期間としては21から10月8日で、比較的長めに取っていますが、ここで手を挙げていただいたところと内容を詰めて開設していくので、10月中くらいには開所したいと思います。ただ、感染が非常に少なければそれは、開所の時期というのはずれるかもしれませんけれども、仕組みづくりは10月中にやりたいと思います。 ホテルにもよりますけど、ホテルの1階部分を少し、階層というか、1階部分の、これは診察室とか点滴室とか、置く必要があります。今、全てのホテルに酸素投与室は置いていますけども、そこも活用しながら診察ルーム、それから点滴ルーム、それからお医者さんたちの皆さんが休まれるルーム。診療所のようなものを低層階につくるというイメージなので、そんな大きな改修はないですけれども、そういった区分け等もしていく必要があります。ですので、10月8日までに手を挙げていただいたところと話の中身を詰めて、10月中ぐらいには動かし出せるようにはしたいと思います。 そこでもし大きな波が来ればそれは急ぐことになるでしょうし、その大きな波が来なければ、仕組みを確立させておくということにはなると思いますし、感染状況次第にもよりますが、10月中には診療型の宿泊療養施設を完成させるということはやりたいと思います。 司会:次の方。すみません、日経さん。
抗体カクテル3施設を除く28カ所が対象か
日本経済新聞:すみません、日経新聞の古田です。関連して、診療型宿泊療養施設について伺います。31カ所、今あるということなんですけど、これは抗体カクテルやっているところが3施設あるので、それを除いた28カ所が対象になるということでしょうか。 吉村:そういうことです。 日本経済新聞:もう1点、大規模医療センターについてなんですけど、これは先日、優先交渉権者が決まったと思うんですけど、これは正式決定というのは、またあらためて後日発表されるということでしょうか。 吉村:あれ、契約はもうしたんですかね。ちょっと僕、まだ報告を受けてないんですけれども。1日、2日で契約するっていう話だったので、もう契約してるかな。今日ですか。今日契約をします。で、正式決定です。 日本経済新聞:報道提供とかっていうのは。 吉村:報道提供はします。 司会:契約次第、報道提供するということであります。 日本経済新聞:それと厚労省のほうで病床確保計画の見直しというのが、きのう都道府県に送られてきていると思うんですけど、それを受けて見直しをされるのかというところ、お願いします。 吉村:厚労省の中身の中心については臨時医療施設を増加せよということなので、まさに今回のわれわれの考え方であったり、野戦病院的な施設もまさにそれに合ってくると思うので、まずはそこを増やしていくということになると思います。その具体的な病室をどうするというのは、まだ決まっているものはないです。この間、かなり増やしてきましたので、ここからさらに病室を増やすというのも限界があるのかなというふうに思ってますので、僕自身もそういうことも感じているので、野戦病院的な施設、大規模医療施設であったり、こうやって、すでにある宿泊療養施設を病院化できないか、そこで軽症者を診れないか、重症化することを防ぐ施設にして、実際の投薬ができないか、そういった発想になっています。 もちろん国の法律とか、あるいは大きな、今、総裁選もされてますけど、大きな法体系として、今の医療の仕組みを大きくある意味変えて、強制的にでもこの病床を、いろんな今ある病院の病床の中で確保していくというような方向性が示されれば、それはまた違ったことが出てくるかも分かりませんが、今のお願いベースで、感染症法の規定の中でやっていくと、また、医療の実態というのを考えて、今のほかの医療も両立しながらやっていくというようなことを前提にして考えたときには、やはり病床を今の病院の体制では、飛躍的に増やすことはそう簡単にいかないと思っています。