【40代・50代のビタミンD活】日本人はほぼ皆ビタミンD不足! そこで、大人女子5名がビタミンD検査をやってみた! はたして不足度は?
ビタミンD不足・欠乏などの判定基準は?
体内のビタミンD不足・欠乏の目安となるのは、血液中の濃度だ。採血によって25(OH)D (25-ヒドロキシビタミンDと読みます)の量を測定する。 医療機関では1,25-(OH)2Dという活性型ビタミンDを調べることもあるが、不足・欠乏の目安になるのは25(OH)Dのほうなので間違えないようにしよう。
【ビタミンD検査 25(OH)Dと1,25-(OH)2D】 紫外線によって合成されたビタミンDと食べ物から摂取したビタミンDは、肝臓に運ばれて25(OH)Dという物質になる。血中の25(OH)D量はビタミンD総量とも呼ばれ、欠乏症など栄養状態の指標に。 次に25(OH)Dは腎臓で1,25-(OH)2Dという活性型ビタミンDに変わる。血液検査で1,25-(OH)2Dを調べるのは、おもに活性型ビタミンD3剤の投与による治療効果を判定する際に用いられる。 判定に用いられるのは、25(OH)Dの数値だ。実は国内ではビタミンDの欠乏・不足・充足などの判定は、2016年に基準が設けられたばかり。 骨軟化症・くる病・骨粗しょう症などの診断のため、または治療中であれば健康保険が適用に。それでも、3カ月に1回を限度とするなどの条件付きだ。不足か否かを知りたい、病気のリスクを知りたいなどの目的で検査をする場合は自費になる。 内科でもやっているところがあるが、アンチエイジングクリニックなどで自費の検査メニューとして実施しているところが確実。自宅でできるビタミンD検査キットは、郵送するだけで結果がわかるのでとても便利だ。 「上記のような基準は、あくまで骨代謝を中心としたもの。健康リスクを調べるものではないと思いましょう。 ホリック博士は『少なくともビタミンDは30ng/mL以上、できれば40~60ng/mLを維持することが望ましい』という基準を示してくれています」
検査キットでビタミンD検査をしてみたら…!
自宅にいながらビタミンDの血中濃度が測れる検査キットがあると知って、さっそくやってみた。98%がビタミンD不足と聞いてちょっと怖くなった5名が集合! キットで検査にトライしてみた。最後の1名はこの連載の担当ライター、ハスミだ。 《ビタミンDの検査をしてみた!》 * 検査キットにより、血中のビタミンD濃度 25(OH)D を測定 ◆ミチ 45歳 ●独身ライフを満喫中。 動物園が大好き ●食生活に気を配り、 オートミールが主食 ●大豆製品や肉で高タンパク質を心がける ●紫外線対策は一年中、 厳重に! ≫ビタミンD 22ng/mL<不足> ◆オカダ 46歳 ●娘が大きくなり、 一人行動が多くなった ●週末はゆっくり買い物や散歩を楽しむ ●肉中心の食事でお酒をよく飲む ●紫外線対策は、まったくしていない ≫ビタミンD 32ng/mL<ギリギリ充足> ◆タカヨ 49歳 ●4歳の娘の子育てと仕事に奮闘中 ●子どもと公園や遊園地に行くのが習慣 ●お寿司や焼肉が好き。 ビールも大好き ●外に出るときは、 紫外線対策をしっかり ≫ビタミンD 28ng/mL<不足> ◆ホシ 53歳 ●子育て一段落、 フルタイムの仕事に復帰 ●食事はバランスよく魚や野菜をたくさん ●日光に当たらないとビタミンD不足になることを知り、サプリを摂取し始めたばかり ≫ビタミンD 21ng/mL<不足> ◆ハスミ 60歳 ●この連載の担当ライター。 健康オタクぎみ ●運動はするが、屋内にいることが多い生活 ●10年前に健康ライフに目覚め、ビタミンDサプリメントもずっと飲み続けている。 ≫ビタミンD 61ng/mL<バッチリ充足> 5名のうち3名がビタミンD不足という結果に騒然!。ギリギリセーフのオカダさんは、紫外線対策を日頃からまったくやっていないことが怪我の功名に。やはり日光は大事だ。 しっかり充足の判定になったハスミは、日光不足を懸念し、10年ほど前からビタミンDサプリをずっと飲んでいた。 一日の摂取量は厚生労働省の上限量、100µg(4000IU)。ビタミンD検査は以前にも何度かしたことがあり、夏などは、驚異の80 ng/mL以上の高値を出したことがあるほど、充足している。 普段それほど外に出ないので、これはサプリ摂取のなせる技といえそうだ。