【フィギュア】松生理乃「子鹿が混ざってるみたい…強い気持ちで」攻めの姿勢で初ファイナル挑む
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇4日◇フランス・グルノーブル◇女子公式練習 【写真】エッフェル塔のポーズを取る松生 【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】松生理乃(20=中京大)が“脱・子鹿”の攻めの姿勢で、初のグランプリ(GP)ファイナルに挑む。 身長151センチと小柄な体格。練習中は前回王者の坂本花織(シスメックス)や今季GP2連勝のアンバー・グレン(米国)らの迫力のある滑りに「みんな力強くて、ダイナミック」と圧倒されていた。するとリンクサイドで見守る本郷裕子コーチから「強い選手の中に子鹿が混ざっているみたい。それでもちゃんと強い気持ちでやらなきゃダメだよ」と諭されたという。 コーチとのやりとりを明かしつつ「圧倒される選手ばかりだったので、ちょっと気が引けたんですけど。それでも自分も調子を上げることができて、練習自体も楽しんでやることができたと思う」と充実感を漂わせた。 今季のGPシリーズでは、第2戦スケートカナダ、第5戦フィンランド大会とともに2位となった。世界的振付師のローリー・ニコル氏とタッグを組んだフリー「Lux Aeterna」では、2戦連続で1位の得点をマーク。「スケーティングを褒めていただくことが多いので、そこが自分の強みになっているかな」と自信を深めている。 力感のない柔らかな滑りが持ち味の20歳。順位や得点は過度に意識せず「自分が頑張ってきたご褒美という感覚で演技ができれば」と思い描いた。