友達の数は多い方がいいの? 明治大教授が語る「人間関係」で本当に大事なこと
また、近い関係よりも、一定の距離感があるほうが気持ちよく感じるという人もいます。ですから、単純に「友だちは多いほうがいい」とは言い切れないのです。 大人になっても、たまに友だちの数を自慢している人がいますが、数よりも「自分がどう友だちとつき合えているか」という質のほうがよほど大切なのです。 おたがいの秘密を守り、こまったときはささえ合う。おたがいの成功を喜び、失敗したときにははげまし合う......。時には、表面的な話だけではなく、将来の夢や自分の気持ちなど、深い話題についてオープンに話し合えたり、力を合わせて新しいことにチャレンジしたりと、おたがいに成長し合える関係ならば理想的です。 しかし、理想はあくまで理想です。「こうでなければいけない」という理想を追いすぎていると、現実が追いつかないときに、人間の心はとてもこわれやすくなってしまいます。 友だち関係においては「こうでなければいけない」という考えはすてて、自分に合ったスタイル、つき合い方をしていけばいいのです。
堀田秀吾