空手世界王者が“プラスサイズモデル”に…いったいなぜ? 植草歩32歳が語った“意外な理由”「体重やスリーサイズが出るのは恥ずかしいけど…」
通算4度の年間世界王者、全日本選手権4連覇など数々の戦績を残し、現役を引退した空手選手・植草歩。だが、その空手道は華々しいだけではなく、波瀾と苦難に満ちたものでもあった。プラスサイズモデルへの挑戦、“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれた現役時代の葛藤、そして東京五輪直前のパワハラ問題……。現在は日本体育大学柏高等学校で後進の指導にあたる植草が、Number Webのロングインタビューに答えた。(全3回の1回目/#2、#3へ) 【撮りおろしフォト】植草歩の「美しすぎる上段蹴り」と“モデルの顔”のギャップがスゴい…“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれた現役時代の貴重写真も一気に見る(全35枚)
「負けても悔しくない…」植草歩が現役引退を決めるまで
──今年5月に引退を表明し、9月には記者会見も行いました。小学3年生からの空手選手としての長い現役生活、“引き際”はいつ決めたのですか? 植草歩(以下、植草) 去年、4度目のプレミアリーグ年間王者になったときは「もうこれで最後にしよう」と思っていました。でも、まだ動けるし、2023年は世界選手権に出場できなくて涙が出るほど悔しかった。それに年間チャンピオンになれたということは「継続して強い」ということじゃないですか。その安定感が自分の長所だと思ったので、今年1月、パリの国際大会に出たんですよ。 ──『KARATE1プレミアリーグ パリ2024』ですね。残念ながらグループリーグ敗退という結果に終わりました。 植草 試合前、少しも緊張しなかったんです。本当は右側につけるはずのスポンサーのロゴを左につけたり小さなミスもあったんですけど、全然動揺しなかった。試合も自分が勝っていたんですけど、最後はよくわからない技でポイントをとられて負けてしまった。昔だったら「何でだよ!」という気持ちになったはずなんですけど、全然そうならなかったんです。 ──「チクショー!」とはならなかった、と。 植草 もともと練習量もモチベーションも落ちていたので、「まあやっても今年1年だな」と考えていました。でも1年やって何につながるとか、何をしたいというビジョンが全く見えなかったし、負けても悔しくなかったんですよ。 ──そういう気持ちになったら潮時ですね。 植草 決定打は日本代表の合宿の日が、自分が指導する日体大柏高空手部の生徒たちの大会と重なったとき。そこで迷うことなく「生徒たちを優先したい」という気持ちになったんですよね。会見では引退理由として「モチベーションがなくなった」と説明したけど、詳しく話すとそんな感じです。
【関連記事】
- 【続きを読む/#2】「植草って誰? 全然似てねえじゃん」“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれ…植草歩がいま明かす本音「私も似てると思ってなかった(笑)」
- 【続きを読む/#3】東京五輪直前に竹刀で左目負傷…あの“空手パワハラ騒動”とは何だったのか? 植草歩32歳の告白「週刊誌記者に自宅を直撃され…嫌がらせの手紙も」
- 【撮りおろしフォト】植草歩の「美しすぎる上段蹴り」と“モデルの顔”のギャップがスゴい…“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれた現役時代の貴重写真も一気に見る(全35枚)
- 【注目】「やせたら可愛いのに」世間の声との闘い…“プラスサイズモデル”も務める女子レスラー・まなせゆうなの思い「ありのままの自分を愛せばいい」
- 【人気】「駅伝日本一の実業団ランナー」から異例の転身…“現役女子大生ファッションモデル”國立華蓮の波乱万丈「とにかく後悔はしたくなくて」