【PFL】ムサエフが優勝! 無敗対決でウマラトフを左フックで沈める
2024年11月29日(日本時間30日)、PFLシーズンフィナーレとなる『PFL 2024 Championships』(U-NEXT配信)がサウジアラビア・リヤドのThe Mayadeenにて開催された。優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)を賭けた6階級の決勝戦が行われ、6人の世界チャンピオンが誕生した。 【写真】表情を変えずに剛腕を打ち込んで行くムサエフ ▼PFL2024 ウェルター級決勝 5分5R 〇シャミル・ムサエフ(ロシア)20勝0敗1分 169.8lbs/77.01kg [3R 1分44秒 TKO] ×マゴメド・ウマラトフ(ロシア)17勝1敗 168.8lbs/76.56kg ウェルター級決勝戦、5分5R。ロシアの無敗対決。 ダゲスタン出身、散打世界王者のムサエフは、MMA18勝0敗1分。予選リーグ戦初戦で元Bellator暫定王者ローガン・ストーリーに2R KO勝ち。2戦目は元ONEで手塚裕之に勝利しているムラッド・ラマザノフとの無敗対決で2R KO勝ち。トーナメント準決勝でラマザノフとの再戦を判定で制して決勝進出。30歳。 ATT所属のウマラトフは、MMA17勝0敗。コンバットサンボをバックボーンにEagle FCを経て、2021年からPFLに参戦。2度決勝トーナメント進出を決めるもビザ発給問題と棄権があった。2024年はアンドレイ・コレシュコフに判定勝ちすると、ブレナン・ワードを1R アナコンダチョークで仕留め、8月にネイマン・グレイシーに判定勝ちし、決勝進出。32歳。 1R、ともにオーソドックス構え。ムサエフがセンターで左インロー。ATTマークをつけたウマラトフが左回りから右ボデイストレートで徐々に押し戻す。しかし、スピーディな左フックの飛び込みはムサエフ! そのまま組んで左の小外刈りでテイクダウン。立つウマラトフに左ヒザ! 深追いはしない。ウマラトフも圧力をかけると、ムサエフはケージ背から右から左で押し戻す。 2R、左前手を回して近づき、ケージ背にさせてダブルレッグのウマラトフだが、ムサエフは飛び上がるようにテイクダウンディフェンス。右カーフを当てるウマラトフ。左から右でダブルレッグからボデイロックテイクダウン! しかしすぐにスイッチからバックへ。バッククリンチからウマラトフが正対したところにダブルレッグテイクダウン。 金網で上体立てて立ち上がるウマラトフ。ムサエフのシングル狙いを差し上げて四つに持ち込みヒザ。ムサエフの左右ヒザを返すが、押し戻してスタンドにするムサエフ。 ワンツーのウマラトフにダーティボクシングのムサエフ。ウマラトフも押し戻して右カーフ。ムサエフのシングルを小手に巻いて投げるがともに残す。 3R、中央の取り合い。ワンツーの長い右を突くウマラトフ。ムサエフは右前蹴り。右から左を強振する。避けるウマラトフは右を突いてシングルレッグ。 突き放したムサエフはケージの反対側まで圧力をかけると、右のフェイントから素早く左フック! ダウンしたウマラトフに右のパウンド連打。レフェリーが間に入った。 17勝無敗だったウマラトフは18戦目にして初黒星。ムサエフは20勝0敗1分として、ウェルター級優勝。100万ドルを獲得した。