朝やるだけで、1日が劇的変化!SNSで話題の「スローモーニング」のすごい効果と方法
スローモーニングのメリット
まず、スローモーニングのアプローチを取り入れると、朝からバタバタしているときより感情のコントロールが楽になる。「意図的にマインドフルネスを取り入れてスローダウンしない限り、私たちは自動操縦で動きます」とヴェルハルスト氏。朝の時間をゆっくり過ごせば自己意識が高まって、内省し、自分の感情を処理するための時間も生まれる。 ガードナー氏によると、ペースを落とせば神経系も自然と落ち着く。半狂乱で新しい1日を始めると、自分の許容範囲(落ち着いて自分の感情をコントロールしていられる状態)を超えてしまう恐れがある。「過度に興奮した状態や、不安およびストレスを感じている状態で1日を始めると、その状態が1日中続きます。1日中気が立ったり、過敏になったりする可能性もありますね」とガードナー氏。「それに対してスローモーニングでは、自分の心を落ち着かせ、自分自身や他者とのつながりを感じた上で1日を始められます」 心理カウンセリングサービスThrive for the Peopleの心理学者、ジェニファー・チェイン博士によると、スローモーニングは私たちの創造力も掻き立てる。最近の研究結果は、マインドフルネスを通して心を自由にさまよわせると、創造力に良い影響が及ぶことを示している。セルフケアで1日を始めるのは、自分が大切であることを思い出すためのリマインダにもなるはずだ。「私たちは自分のことを後回しにしがちです。時間があるときやエネルギーが残っているときにしか、自分のことに集中しません」とチェイン博士。「スローモーニングでは他でもない自分自身が、自分でケアするべきもっとも重要な人間の1人になります」
あまり時間がない人向け:スローモーニングの実践方法
仕事のスケジュールがパンパンに詰まっているときや、子どもや家族の面倒を見る必要があるときは、ゆっくりと1日を始めることが不可能に思えるかもしれないけれど、ガードナー氏いわく“オール・オア・ナッシング”である必要はまったくない。スローモーニングは少しずつでも十分に効果的。また、チェイン博士が言うように、習慣は継続によって築かれるもの。今日は5分しか取れなくても、そのうちもっと時間が取れるようになるかもしれないので、最初は無理せず小さなことから始めてほしい。 次のアイディアを参考に、スローモーニングのルーティンを構築しよう。 ・スマホを“おやすみモード”にして、メッセージや仕事のメールをチェックしない ・朝の数時間はSNSのアプリを使えないようにする ・ブレスワーク(ボックス呼吸法や4-7-8呼吸法)を取り入れる ・朝のワークアウトやヨガの前にマインドフルなストレッチをする ・瞑想アプリで5分間の瞑想をする ・ジャーナリング(感謝日記や“モーニングページ”)を習慣にする ・ブラインドを上げて光を取り込むか、外に出て日に当たる ・自分の部屋を片付けてから1日を始める ・淹れたてのコーヒーの香りを味わう ・音楽を聴きながら、のんびりとシャワーを浴びる ・集中して朝食を作る 時間をかけて、自分に合ったアクティビティを見つけよう。アクティビティが毎日同じである必要もない。大事なのは自分のためにゆっくりする時間を継続的に作ることなので、週の始めの月曜日はジャーナリングで、会議の多い火曜日は瞑想でもまったくもって問題ない。自分の好みやライフスタイルに合わせて前述のアクティビティを好きなだけ組み合わせれば、すぐに穏やかな朝がやって来るはず。