代理人「年末から資金繰り悪化」 受験予備校「ニチガク」教室閉鎖
東京都新宿区の大学受験予備校「ニチガク」が大学入学共通テスト直前に閉鎖された問題で、運営する日本学力振興会(新宿区)の代理人弁護士が6日、毎日新聞の取材に応じ「2024年末から資金繰りが行き詰まっていた」と明らかにした。生徒の救済策についてはニチガクのスタッフが検討しているという。 【写真で見る】共通テスト直前に閉鎖 教室の出入り口に掲示された文書 代理人によると、ニチガクは生徒数の減少に加え、無理な設備投資を推し進めたことで資金がショートしたとみられるという。債務総額については精査中としている。 生徒にとっては本格的な受験シーズン突入直前の閉鎖となり、影響が懸念される。代理人は「生徒が使える教室などの確保に向けて、ニチガクのスタッフが他の予備校と段取りを進めていると聞いている」と話した。 ニチガクの教室出入り口には4日付で「債務の支払いに窮する状態になった」とする文書が掲示されていた。代理人によると、東京地裁への破産申し立ては今後1週間程度の間に行う見通しという。【斎藤文太郎】