渦巻く“限界説”を長友佑都はどう受け止めているのか…W杯最終予選欠場の吉田麻也から「頼んだぞ」の伝言
7大会連続7度目のワールドカップ出場を目指す日本代表が24日、千葉市内で中国代表とのアジア最終予選第7戦(27日・埼玉スタジアム)へ向けて始動した。 夕方から行われた初練習に先駆けて、フィールドプレーヤーで最年長となるDF長友佑都(35・FC東京)らがオンラインでメディアに対応。5試合続けて後半途中でベンチへ下がっている長友は「フル出場していたといっても過去は過去。監督が下す判断がすべてであり、それを尊重して受け入れる」と日本の勝利を最優先に掲げた。 国際Aマッチ出場数で歴代2位の「131」を誇る鉄人は、精彩を欠くパフォーマンスと森保ジャパンの不振、年齢が相まって批判の対象になってきた。DF中山雄太(24・ズヴォレ)との世代交代を求める声を含めて「どんな状況になっても問題ない」と語り、これまで通りピッチの内外でベストを尽くしていくと前を見すえた。
「先発フル場していたのは過去のこと」
自身の名前がメディアで報じられるたびに、限界説や批判のコメントがネット上に数多く寄せられる。逆風にさらされる状況を招く一因になっている、代表戦で先発フル出場を果たせていない自身の軌跡が持つ意味を、誰よりも長友自身が理解していた。 中国とのカタールワールドカップ・アジア最終予選第7戦へ向けて、ヨーロッパ組を含めた森保ジャパンが始動した24日。夕方から行われた練習に先駆けて臨んだオンライン取材のなかで、森保一監督の考えがすべてだと長友は力を込めた。 「先発フル出場していたといっても過去は過去なので。いまのこの状況で監督が下す判断がすべてであり、自分自身としてもそれを尊重して受け入れる。まずはチームが勝って、ワールドカップに行けなければ僕の夢もつながっていかない。なので疑問に思う点はないし、どんな状況になってもまったく問題ないと思っています」 6試合を終えたアジア最終予選で、長友の先発フル出場はホームでオマーン代表にまさかの苦杯をなめさせられた、昨年9月の初戦だけにとどまっている。 一転して中国との第2戦は足を痛め、後半終了間際にDF佐々木翔(32・サンフレッチェ広島)と交代した。しかし、サウジアラビア代表との第3戦以降は、すべて戦術を変える目的のもとで中山と交代。しかもベンチに下がる時間が、後半アディショナルタイムから同40分、18分、17分と試合を重ねるたびに早くなっていった。