「代り映えしない」森保ジャパンでW杯アジア最終予選の「負けられない」ホーム2連戦に勝てるのか?
日本サッカー協会(JFA)は22日、カタールワールドカップ出場をかけてともに埼玉スタジアムで行われる中国代表(27日)、サウジアラビア代表(2月1日)とのアジア最終予選に臨む日本代表メンバー23人を発表した。 直近の活動だった昨年11月シリーズに臨んだ28人から、負傷で離脱しているキャプテンのDF吉田麻也(33・サンプドリア)、MF三笘薫(24・ユニオン・サンジロワーズ)、FW古橋亨梧(27・セルティック)ら8人が外れ、GKシュミット・ダニエル(29・シントトロイデン)とMF久保建英(20・マジョルカ)ら3人が復帰した。 前日までキャンプを行っていた国内組からは、DF長友佑都(35・FC東京)、DF酒井宏樹(31・浦和レッズ)、FW大迫勇也(31・ヴィッセル神戸)ら6人を招集。常連に位置づけられる選手が中心となった顔ぶれに、オンライン会見に臨んだ森保一監督は「総合的に考えて、現段階でのベストとして選ばせていただいた」と説明した。
「海外組の方が試合勘、フィット感の部分でコンディションがいい」
ポジティブにとらえれば「継続性の重視」となり、逆ならば「代わり映えしない」となる。受け止められ方が後者になると理解しているからか。オンライン会見に臨んだ森保監督自身も、選手招集の意図を説明する前にこんな言葉を添えた。 「あまり変わっていない、と思われる方もいらっしゃるかもしれない」 直近の活動だった昨年11月シリーズを振り返れば、ベンチ入りできる23人を大きく上回る28人を招集。そのなかにはMF三笘、DF旗手怜央(24・当時川崎フロンターレ、現セルティック)と2人の初招集組も含まれていた。 対照的に今回は23人ちょうどに留め、その全員が国際Aマッチ出場歴を持っている。森保監督は「総合的に考えて、現段階でのベストとして選ばせていただいた」と23人を招集した意図を説明し、さらにこうつけ加えた。 「今年に入ってすでに2、3試合プレーしている分、海外組の方が試合勘を含めたフィット感の部分でコンディションがいいのかなと思っている。国内組はこれまで継続して招集してきた選手が多く、連携連動の面でスムーズにいくことと、昨日までのキャンプでコンディションが上がってきていると確認したなかで選考させていただいた」 17人の海外組に対して国内組は6人。もっとも長友、酒井、大迫、GK権田修一(32・清水エスパルス)は「元海外組」の常連で、招集はいわば規定路線。純粋な国内組はDF谷口彰悟(30・川崎)、DF山根視来(28・同)しかいない。 仮定の話になるが、吉田とDF室屋成(27・ハノーファー96)が万全ならば、ポジションが重なるセンターバックの谷口、右サイドバックの山根もおそらく選外だった。