はやぶさ2がリュウグウ着陸 JAXA会見(全文1)タッチダウンに成功した
フライトディレクターを務めた佐伯氏のコメント
司会:それでは続きましてプロジェクトエンジニア、タッチダウン運用時にはフライトディレクターを務めました佐伯からお願いいたします。 佐伯:先ほどご紹介いただきました、「はやぶさ2」チーム、プロジェクトエンジニアの佐伯と申します。プロジェクトエンジニアって何やっているかっていうと、探査機のシステム全体の取りまとめをやらせていただいております。今日のタッチダウンの際にはフライトディレクターという立場で探査機の運用を一応統括させていただきました。 感想を一言言わせていただくと、非常に疲れましたというところです。あと、それとともに本当にほっとしているということを言わせていただきたいなと思っています。本当にこれが、今回の運用が成功したというのは、「はやぶさ2」チーム全体のある意味しつこさとか、なんか実ったのかなというふうに思っています。 まず、到着前には仮想リュウグウを用いて訓練をしつこいぐらいにやって、到着したらしたで、リュウグウの全体を観測した上で、このL08という地点に目を付けて、そこを非常にしつこいぐらい、また観測して、岩の数まで、岩の高さまで調べてここに降りれるということをしつこいぐらい議論して、もともと10月に降りる予定でしたけれども、それを延期したあと4カ月間、非常にしつこいぐらいの準備をして、今回のタッチダウンほど直前までみんながいろんな確認をしていたっていう運用はなかったんですけれども、そういったしつこさが今回の成功に結び付いたかなというふうに思っております。今日で終わりでないので、まだまだこのあと続くんですけれども、同じように今までやってきたように、しつこく、リュウグウをなんとか攻略していきたいと思います。 本日はこのように、ちょっとこういう場に立たせていただいて非常に感謝しております。「はやぶさ2」という、こういう野心的なチームの一員で、このような成功を体験できたことを本当に誇らしく思います。どうもありがとうございます。