「本日のグリーンは○フィート」って気にしてる? 速いグリーンでも対応できるツアープロ直伝の練習法とは?
グリーンを速くするのはメンテナンスに手間がかかる
ゴルフ場にいくと、マスター室の前などに「本日のグリーン:9フィート」などと表示されているのを見たことがあると思います。これは、グリーンの速さをわかりやすく数値化したものです。 【写真で解説】これが「スティンプメーター」でグリーンの速さを測る実際の手順です
グリーンの速さは「フィート」という単位で表現され「スティンプメーター」という特殊な器具からボールを転がして、どれくらい転がるかで測定しています。この数字が大きいと速いグリーン、小さいと遅いグリーンになります。 では、一般的なグリーンの速さはどのくらいなのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、次のように語ります。 「プロのトーナメントで設定されているグリーンの速さはだいたい11フィート台で、12フィートに設定されると少し速いという感覚です。逆に10フィートに設定されている試合もありますが、これはかなり遅いグリーンというイメージですし、それほど多くありません」 「一般のゴルフ場が設定している速さは9フィート台前半が中心で、8フィート台後半も見受けられます。もっと速くすることも可能なのでしょうが、そうするとメンテナンスに手間がかかってしまうのがゴルフ場の本音ではないでしょうか」
速いグリーンのインパクト調整は確かに難しい
「グリーンが速いとパッティングが難しくなる」と感じる人は多くいるでしょう。実際、速いグリーンの場合、全体的に3パットが増えてしまいラウンドに時間がかかってしまう傾向があるのは事実です」 「速いグリーンが難しいと感じるのは、ロングパットや下りのパットでインパクトの強さをコントロールするのが難しいからでしょう」 「速いからと思って、弱めにコントロールしようとすると、インパクトがゆるんでしまい、方向性も狂いやすくなってしまいます。このインパクトの調整は確かに難しいです」 「インパクトの強弱は、練習で身につけるしか方法がありません。私はこの感覚を身につける練習として、普段から同じ振り幅でインパクトの強さを10段階に分けて打ち、どれくらい転がるのかを確認しています。また、グリーンの状態だけでなく、その日の体の状態によっても強さの感覚は変わることも考慮しています。まずは5段階から練習してみるといいでしょう」 「特にラウンド当日の朝、何フィートかを確認して、練習グリーンでこの5段階に分けた練習をして感覚を身につけておくと、ラウンドで迷わずにインパクトの調整ができるはずです」 スタート前にその日のグリーンの速さを数字で把握して、実際に練習グリーンでインパクトの調整をするクセをつければ、ラウンドでの3パットが減ってくるかもしれません。
ピーコックブルー