大阪府・吉村知事が定例会見8月18日(全文1)20日から40病院でコロナ外来をスタート
抗体カクテル療法を拡充
次です。重症化を防ぐ、これが非常に重要なポイントになってくると思っています。医療提供体制を強化していきます。そのための1つの方策として抗体カクテル療法を拡充していきます。現在、コロナの治療薬として正式に認められているのは、幾つかあるんですけれども、軽症においてはこの抗体カクテル療法、この治療薬のみということになります。いろんな治験や検証はしているわけですけれども、抗体カクテル療法のみと、認められたものはこれだけということになります。 また、この抗体カクテル療法、ロナプリーブといわれるものですけど、点滴になりますが、非常に効果も高いとされてます。7割の重症化予防の効果があるとされてますので、非常に効果の高いものです。ただ、適応範囲というのが非常に限定されていますので、限定された範囲の中で、できるだけ大阪においては拡充して使っていくということをやっていきたいと思ってます。まず適応範囲としては50歳以上の方、あるいはハイリスクですね、重症化しやすい、重症化リスクの高い方。基礎疾患をお持ちの方だとか、そういった方。そして症状がある方。無症状者は対象になりません。症状がある方。かつ中等症II以上でない方、つまり酸素投与を必要としない方。軽症あるいは中等症Iのレベルの方。そして7日以内、発症から7日以内の方です。 また、いろいろ現場の報告を聞いてますと、できるだけ早く投与したほうが効果が高いということも聞いてます。おそらくこれは抗体カクテル療法ということで抗体を投与するわけですから、早い段階で抗体を投与したほうが重症化しにくいという、普通に考えてもそうかなと思いますが、7日以内ですけど、できるだけ早いほうが有効だという治療法だということも聞いています。
短期入院で抗体カクテルを投与
ですので、7日以内とか適応範囲が制限されている。しかも入院に限るというのが今の前提です。入院に限ってしまうと症状が発症してから、そして検査に行き、陽性が分かり、そして保健所から入院ということの通知があり入院すると。そうこうしているうちに7日近くたってしまいますから、やはり適応範囲が限定されてくる。できるだけ早く投与をするということが非常に重要だと思ってます。 その観点からこの2つのパターン、本当は3つのパターンでいきたいんですけど、まずはこの2つのパターンから大阪では始めていきます。開始をいたします。まず1つ目ですが、短期入院型医療機関に、短期入院とかっていう形でロナプリーブを投与していただきます。入院が必要ということですので、例えば1泊2日の短期入院ということを設定して、いきなり例えば宿泊療養とか自宅ではなくて、まずこの短期入院をしてもらうと。 そして短期入院をして何をするかというと、そこで抗体カクテルを投与いたします。そしてその方は軽症であったり、そういった方が多いわけですから、その事後についてはもちろん入院を継続する方も出てきますが、これは医者の判断になりますが、入院を継続される方。もう1つのパターンは、宿泊療養、下り宿泊療養とわれわれは命名しているんですけど、下り宿泊療養にして、宿泊療養施設で経過観察をすると。 だからいきなり宿泊療養所に入るんじゃなくて、これまではそういうルートでしたけど、宿泊療養に入る前に点滴をしてから宿泊療養に入るという、そういうイメージです。で、構成をいたしました。これが1つのパターン。これについては8月20日にスタートします。各医療圏ごとにまず1カ所を目途にしてスタート、開始をします。 大阪は二次医療圏、8医療圏ですけども、合計で今11病院、登録をしてくれていますので、11だったかな、12だったかな。12ですかね。まずスタートとしては12の医療機関で、最低でも各医療圏に1カ所、そして8月20日からスタートしていきます。で、1日50人をまず短期入院として始めていきます。これが増えれば、適応には増やしていきたいと思いますので、今後増やしていきますけど、まずは1日50人というところで、この短期入院型、1泊2日の短期入院型のロナプリーブの適応、これを8月20日にスタートします。