大阪府・吉村知事が定例会見8月18日(全文1)20日から40病院でコロナ外来をスタート
宿泊療養施設でロナプリーブを使用
また、もう1つのパターンとして、もう宿泊療養施設でロナプリーブを使っていこうという考え方です。これは東京と、そして福岡でも開始ということは聞いていますが、そこと基本的には仕組みは一緒になります。宿泊療養施設を、これは宿泊療養施設は医療機関ではありませんので、緊急事態宣言下においては、臨時の医療施設というのを指定できますから、これを臨時の医療の施設に指定をして、そしてあくまでもそこは病院と、法律上は病院という形で、ロナプリーブを適応して、投与していきます。 まず最初、府内1カ所で、今月中、8月の下旬にはスタートさせていきます。まず最初は1人20名程度の患者の受け入れですけども、これは今後増やしていきたいと思います。医療機関、ホテルとしたら6000床まで今増やすというので、増やしています。今、4000床から6000床に増やしている最中ですけれども、合計21ホテル、6000床になると21ホテルになりますので、同じホテルに常にこれを設定する必要はないんですけれども、ホテル療養の方にどんどん打っていけるようにしていきたいと思っています。 もう少し詳しく説明すると、この医療型の宿泊療養施設、ホテルを医療機関にしてしまおうという対策ですけれども、具体的にどうやっていくかというと、ホテルの中の低層フロアで、広い会場があったりするホテルもありますので、そういった低層フロアに点滴フロアというのを設置いたします。点滴病床フロアを整備いたしまして、上層階は客室になりますから、そのまま宿泊療養になりますが、低層階を点滴病床フロアとしまして整備をします。
コロナ外来の機能を強化
整備をするといっても、そこに点滴をするためのリクライニングチェアを並べたり、もちろん応急の処置用の酸素室であったり、あるいは観察室っていうようなのを設置します。で、お医者さん、看護師さんをそこに派遣するということになります。大々的にすごく大きな整備をするわけではありませんが、ホテルの広いスペースをうまく使って、集中的に点滴を投与していこうという考え方です。この投与状況を見て、箇所数については順次増強していきます。 具体的な運用案ですけれども、あくまでも臨時の医療機関になりますから、設置者は大阪府がやるということになります。例えば1カ所、最初に動き出すに当たっては、これは医療のメンバーでチームをつくってもらう必要があります。お医者さん1名、看護師さん3名、薬剤師1名を配置して、その日中に投与をします。この医療チームを今編成しているという最中です。 その低層階に一挙に20人ぐらいが収容できる点滴、病床フロアをつくって、そこで抗体カクテルを投与します。投与後、1時間程度はやっぱりお医者さんが経過観察をするという場合、そういった経過観察をして、そして状態が安定している方については、そのまま上層フロアの部屋に戻っていただくと、部屋に入っていただくという形で、点滴療法、抗体カクテル投与をしてからホテルの自分の部屋に戻っていただくということをやると。ホテルの部屋に戻ってからは、ホテルの看護師さんが、24時間、看護師さんがいらっしゃいますので、健康観察をするという仕組みです。 宿泊療養施設も今増やしていますけれども、宿泊療養施設に医療機能をできるだけ持たす。これは、これまでの囲みの会見もそうですけど、何度か言っているところですが、やはりこれから陽性者も増えてくるという中で、病床の逼迫も見込まれます。宿泊療養施設にできるだけ軽症の医療機能を少しでも持たせるように強化をしていきたい。そのうちの大きな1つとして、このロナプリーブ、抗体カクテルの療法というのが非常に有効だと思っていますので、その整備を急ぎたいと思っています。 3つ目です。外来です。コロナの外来の機能を強化していきます。これは8月20日からスタートいたします。40の病院が参加してくれることになりましたので、40の病院でコロナ外来をスタートさせていきます。これは囲みで言いましたので、もうおさらい程度にしておきたいと思いますけれども、これは自宅療養の方の強化策です。自宅療養者の方が外来で診察を受けられるようにするということです。