受験直前なのに「やる気が出ない・・・」焦る子に試してほしいシンプルな改善策 「いったん休んでから勉強しよう」はNG
このようにして、ほんの少しでいいから勉強を始めてみるのです。こういう軽めの勉強のことを「息抜き勉強」と呼ぶのですが、これにはいろんな種類のものがあります。 「息抜き勉強」の一覧 ・資料集をペラペラめくる ・先に進めるのをやめて、今まで書いた自分のノートを見直してみる ・純粋に好きな科目の勉強をする ・アプリで暗記の問題を解いたり、計算の問題を解いたりする ・勉強の計画を立てる ・学習漫画を読んでみる ・歴史小説や歴史系の動画を見てみる
などです。ほかにも、趣味と絡めた勉強もあります。英語で映画を見たり、英語字幕と日本語を見比べてみるというのもいいでしょう。僕は英語の歌詞を日本語に訳したり、日本語版の歌詞と英語版の歌詞のある音楽を見比べてみたりしていました。 もちろん、これだけで成績が上がるわけではありません。3時間「息抜き勉強」をするよりも、30分間「本気の勉強」をしたほうが身になることでしょう。でも、この「息抜き勉強」に意味がないわけではありません。息抜き勉強をすることで、勉強に対するハードルが低くなるのです。
先ほども少しお話ししましたが、勉強のいちばんつらい時間は「最初」です。ベッドから身体を起こして、「さあ勉強しよう」と考えて机の前に座るのがもっとも大変なのです。 やり始めてしまえば案外続けるのは簡単で、その勢いで何時間も勉強することができるという場合もあります。 重たい球体を転がしたいと考えたとき、一度転がってしまえば球体はどんどん転がっていきますが、最初に転がそうと思うときには大きな力でその球体を押さなければならず、その一押しに力がいるものです。
そう考えると、最も簡単でやりやすそうな科目やモチベーションのわきやすい勉強を最初に持ってくるべきなのです。それこそがこの「息抜き勉強」の意義です。ちょっとした勉強から始めてみることでやる気が出てくるわけです。 また「完全な休みの時間を極力作らない」というのもおすすめで、そのためにも「息抜き勉強」が活用できます。 勉強を1時間程度やったら休憩の時間がほしいと考える人は多いと思いますし、それは間違っていないのですが、その休憩で完全にスイッチが切れてしまうと、もう一度スイッチを入れ直すのが大変になってしまいます。「10分の休憩時間のつもりがつい20~30分になってしまった」みたいな事態に陥ってしまうことも多いです。