やりくり上手が貯金額より大事にするのは? 漠然とした「お金の不安」の解消法
作家の有川真由美さんは「人を変えるのは、小さな習慣の力」だと語ります。私たちが一瞬一瞬、積み重ねていく言葉や行動は、心の習慣になっていくのです。本稿では書籍『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』より、"漠然とした不安が解消できる、お金に好かれる習慣"をご紹介します。 【心が軽くなる言葉】人間関係が良くなる8か条 ※本稿は、有川真由美著『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)を一部抜粋・編集したものです。
「入ってくるお金」で暮らす
あなたは、自分が毎月、最低限いくらあれば生活できるかを知っていますか?「将来のお金が不安で......」という悩みを解消する第一歩は、まずはここから。 お金の不安のほとんどは「お金が足りない」というものですが、大抵は漠然とした不安なのです。シンプルなルールさえ守っていれば、まったく困ることはありません。 そのルールとは、「入ってくるお金で暮らす」ということ。もうひとつ大切なのは、「生活レベルをむやみに上げない」ということです。 すると、将来の不安が消えるだけでなく、「ここぞ!」というときに、自分の大切なこと、好きなことにお金を使えるという喜びも存分に味わえます。 「最低限、必要なお金」を把握しておくことは、「最低レベルで生活しろ」ということではありません。「必要な金額(ランニングコスト)」を知れば、「計画」を立てられるのです。突然、収入が途絶えても「貯金で半年は暮らせるから、その間に仕事を見つけよう」「1年貯金すれば海外旅行ができる」などと現実的に考えられます。 また、この金額を頭に入れておくと、むやみに浪費しなくなります。「あればあっただけ使う」「ついローンを組んでしまう」「人とのつきあいでつい見栄を張ってしまう」という人は、お金の不安がずっとついて回るはずです。 賢く品格のあるお金持ちは、生活は意外に質素。収入が増えても、生活レベルはあまり変わりません。収入が多くなくても、好きなことを実現して豊かに暮らしている人も、高価なブランド品を買ったり、不必要なことに散財したりしないでしょう。お金の大切さをよくわかっているから、お金にも愛されるのです。 まずは「毎月、最低限かかるお金」を書き出してリストアップしてみませんか?