<小野正利>32年前、「You're the Only…」のミリオンヒットで人生激変 “同期”のミスチル、広瀬香美への思いも語る
ハイトーンボイスが魅力のシンガー、小野正利さん。1992年にデビューすると、吉田栄作さん、石田ゆり子さん、南野陽子さんらが出演したドラマ「君のためにできること」(フジテレビ系)の主題歌のバラード「You're the Only…」がミリオンヒットを記録。同年の日本レコード大賞最優秀新人賞などを受賞し、NHK紅白歌合戦に初出場した。現在はソロ活動を続けながら、ヘヴィメタルバンド「GALNERYUS(ガルネリウス)」のボーカルとしても活躍。今年、「GALNERYUS」はメジャーデビュー20周年の記念アルバムをリリース、全国ツアーを展開中だ。小野さんに、ブレークした1992年当時の心境や「You're the Only…」への思いを聞いた。(前後編の前編) 【写真特集】「You're the Only…」がミリオンヒット 当時を小野正利が振り返る
◇デビュー3カ月でミリオンヒット「もっとじわじわ売れたかった」
小野さんは1967年1月29日、東京都に生まれた。アマチュアでのバンド活動を経て1992年5月、「ピュアになれ」でソロデビュー。ミリオンヒットとなった「You’re the Only…」は同年8月にリリースした3枚目のシングルだった。
「アマチュアで活動していて、とりあえず目標としてはデビューしたい、と。縁があってソロでデビューすることになって。次の思いとしては、やっぱり売れたいと。そうは言っても特にそれまでソロで楽曲を自分で作って活動していたわけではないので、ちょっとずつ、じわじわと頑張ろうと思ってた矢先に、どういういきさつか知らないんですけど、ドラマの主題歌が決まった、という話になって」
ドラマの主題歌からミリオンヒットが多数生まれていた時代。「You're the Only…」も放送が始まると瞬く間に話題になった。
「当時のレコード会社の担当も驚いてましたね。毎日、全国のCDショップから注文が何万枚も来ていると叫んでいて。担当もこういう売れ方を経験したことがないから、100万枚売れるってこういうことなんだねって。僕ももちろん初めてだから分からないけど、すごいことになってるなとは思いました。みんなで浮き足立ってましたね」