横浜DeNA”悩める守護神”山崎が満塁被弾で3敗目…ラミレス監督クローザー続投明言も配置転換の必要は本当にないのか
現役時代、ダイエー(現ソフトバンク)、ヤクルトではクローザーの経験がある評論家の池田親興氏は、まず、この日の山崎のピッチング内容をこう分析した。 「ストレートが走っていなかった。山崎はストレートとツーシームの2種類しか使っていないので、そのひとつのボールが悪いと厳しい。特に落ちるボール(ツーシーム)はストレートの出来と比例するもの。また今日は審判との相性もよくなかった。ストライクと思うボールをボールとジャッジされ、カウントを苦しくした。その次のボールが大事になるが、山崎に余裕を感じなかった。鈴木誠也は、打席で、どっちのボールも見送ったが、逆に余裕があった。つまり打者に余裕を持たせる球質だったということだ。抑えは年間を通じると、こういう状態のときは出てくるが、今年の山崎は、いい悪いの差が少し大きくなっているようにも思える。悪いときに抑えるためには、コントロールできる球種がもうひとつ必要で、今の持っている他の持ち球を磨くなり、第3のボールを開発しておかなければならないと思う」 その上でラミレス監督の決断を支持した。 「では、山崎を配置転換するのなら代役は誰になるのか。現状の結果で言えば三島だろうが、山崎をここで見限る状態にはまだないようも思える。問題は、今、ラミレス監督やベンチが山崎で打たれたら仕方がないという信頼があるのかどうか。ラミレス監督が、信頼している、と口にするのならば、立て直しに期待したい」 借金「1」となり阪神と入れ替わりで4位に転落したが、28日からは、5.5ゲーム差を追う首位・巨人との3連戦が東京ドームである。 「東京ドームに乗り込んで勝ちにいく。初戦が非常に重要だ。集中力をもって火曜からの試合に臨むということになる」 ラミレス監督は”G倒”を誓った。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)