マトリックス法によるテクニカル分析(2024/8/9)この急反発をどう見るか?【楽天ウォレット】
本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は2.8。前回「ここで下げ止まれなければ860万円まで下がる」と申し上げたが、更に690万円まで急落。しかしシャープに切り返し、半値戻しもクリア。あまりの値動きの速さにテクニカルがついてきていない印象。基本的には上向きだが、950~970万円はレジスタンスも多い。また、偶然かもしれないが、月初に下ひげを付ける傾向も見られている。 なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSDのチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
7月5日から21日の上昇の半値押しでサポートされ史上最高値更新を目指したが、見事にダブルトップを形成、ネックライン970万円を下ひげで割り込んだ。 前回「セオリー的には半値押しは全値押しで、またネックラインの倍返しで860万円までの調整を示唆している」と申し上げたところ、860万円を抜け690万円まで下落。 この結果、3月5日、5月1日、7月5日の安値を結んだサポートラインも割り込んだが、そこからシャープに切り返し880万円の半値戻しをクリア。足元ではフィボナッチの61.8%戻しで上値を押さえられている。 ダブルトップのネックライン970万円が次のレジスタンス。そこを抜ければレンジの上限1080万円や史上最高値1124万円が見えてくるが、少し時間がかかりそう。 評点:4
移動平均線
200日移動平均線を割り込みデッドクロス。9日移動平均線は戻し気味だが、950万円台の200日移動平均線がレジスタンス。 評点:3